パラアイスホッケー — 2017/8/4 金曜日 at 22:59:59

【日韓親善大会】最終ピリオドで追い上げ、2-2の引き分けも課題浮彫に

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2点ビハインドで迎えた第3ピリオドに、意地の2連続得点を挙げたエース・熊谷昌治=江陵ホッケーセンター

2点ビハインドで迎えた第3ピリオドに、意地の2連続得点を挙げたエース・熊谷昌治=江陵ホッケーセンター

平昌パラリンピック出場を目指すパラアイスホッケーの日本代表が、江陵ホッケーセンターで韓国代表と親善試合を行っている。最終戦となる4日の第3戦は、韓国に先制点を許して追いかける展開となったが、最終ピリオドに熊谷昌治が2連続得点。2-2の引き分けとした。日本代表は第1戦は0-3、第2戦は1‐3と完敗しており、世界3位の韓国を相手に1分2敗の成績だった。

立ち上がりからリズムを作ったのは日本だった。アタッキングゾーンでのプレーを意識し、攻めの姿勢を固めていった。だが、相手の守備を打ち崩せず、第1ピリオド7分半、韓国にカウンター攻撃を許して失点。続く第2ピリオドは、開始2分40秒で日本が痛恨のオーバーメンバーの反則。相手にパワープレーのチャンスを与え、追加点を入れられた。

円陣を組み気合いを入れる日本代表

円陣を組み気合いを入れる日本代表

2点ビハインドとなった日本だったが、ここから反撃を見せる。最終ピリオド開始直後のフェイスオフでパックをキープ。相手ゴール前に攻め込み、パックがこぼれたところを熊谷が押し込んだ。わずか10数秒で得点した勢いは止まらず、続く2分40秒には相手の反則を誘ってパワープレーのチャンスを作る。パスをつないで何度もゴール前にパックを運び、最後は再び熊谷がシュート。これが決まり、同点に追いついた。試合時間残り2分を切ったところで、日本もペナルティーを犯してピンチを迎えたが、最後まで走り負けせず守り切った。

日本代表の信田憲司コーチは、「最後までスピードが落ちず、3ピリで得点したことは評価する」としながらも、「そこから“勝ち”にいくところまで持って行けない」と話す。韓国代表はこの試合、エースのチョン・スンファンら主力選手をベンチから外しており、日本にとっては白星を飾るチャンスがあっただけに、長年の課題である得点力、決定力不足が露呈した形といえる。

平昌パラリンピックの出場をかけた10月の最終予選まであと2か月。日本代表は、明確になった課題克服に向け、心と身体を奮い立たせていく。

★韓国戦で見えた収穫と課題は? パラリンピック最終予選で勝つために何が必要か? 気になる総括は、後日、関連コラムで公開します!

(取材・文・撮影/荒木美晴)