車いすバスケットボール — 2017/8/31 木曜日 at 23:56:33

【ワールドチャレンジカップ】日本、豪州の猛追許し逆転負け

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高いボールハンドリング技術、積極的なプレー初で存在感を見せた古澤拓也(左)=東京体育館
高いボールハンドリング技術、積極的なプレー初で存在感を見せた古澤拓也(左)=東京体育館

2014年世界選手権王者のオーストラリア、リオパラリンピック銅メダルのイギリス、今年の欧州選手権覇者のトルコ、そしてリオ9位の日本が総当たりで対戦する車いすバスケットボールの国際大会「三菱電機WORLD CHALLENGE CUP 2017」が31日、東京体育館で開幕した。

日本代表の強化プロジェクトの一環として、今年から新設された大会。東京パラリンピックに向け、世界の胸を借りて日本代表がレベルアップを図る舞台となる。

日本は初戦でオーストラリアと対戦。今夏、ドイツ・ブンデスリーガ屈指の強豪チーム「RSV Lahn-Dill(ランディル)」への移籍が決まった香西宏昭の先制点でリズムを掴んだ日本は、前半を37対22の15点リードで折り返した。

チーム最多の21得点をマークし、豪州チームの勝利に貢献したトム・オニールソーン
チーム最多の21得点をマークし、豪州チームの勝利に貢献したトム・オニールソーン

しかし、後半に入ると、じりじりと点差を詰められ、第4Qに怒涛の猛追を受け優勢を奪われる。1点差を争う展開のなか、終盤はオーストラリアの勢いが増し、エースのトム・オニールソーンらが日本のディフェンスをかいくぐり立て続けにシュート。日本はタイムアウトを取り、切り替えを図るが、相手の堅い守りに阻まれ、69-70の1点差で競り負けた。

日本代表は3年後を見据え、40分間高いレベルで戦い続けるためのフィジカルとメンタルの強化に加え、スピードを活かしたトランジションバスケに新たに取り組む。オーストラリア戦では後半に失速したが、「前半は相手に対してリアクションできていた。その前半のプレーが最後まで維持できるようにならなければ。(オーストラリアのような)高さのある相手に対し、圧倒的なクイックネスとスピードをつけていく」と及川晋平ヘッドコーチ。

今回は、若手選手も積極的に起用した。今年6月にカナダで行われたU-23世界選手権に出場した18歳の鳥海連志や21歳の古澤拓也(ともにパラ神奈川SC)が躍動。それぞれ3Pシュートを決めるなど強気のプレーで、存在感を発揮した。及川HCはふたりについて、「1月から見違えるくらい成長している。それが2020年へのカギになる」と評価する。古澤は初めてのA代表。デビュー戦を振り返り、「やりたいことに挑戦できた。武器のボールハンドリングと3Pシュートをさらに磨きたい」と飛躍を誓った。

なお、今大会はコートに近いアリーナ席が有料で販売(800円~1,000円)されている。2階・3階スタンド席は無料。大会は9月2日まで。

(取材・文・撮影/荒木美晴)