その他 — 2014/7/16 水曜日 at 23:32:30

ソチパラリンピックのメダリストらが顕彰を授与

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パラリンピック特別賞贈呈式に出席したソチ大会のメダリスト4人と日本パラリンピック委員会の鳥原委員長/撮影:吉村もと

日本パラリンピック委員会は7月16日、今年3月に行われたソチパラリンピックの特別賞贈呈式をホテルニューオータニで行った。式には、メダルを獲得したアルペンスキーの狩野亮、鈴木猛史、森井大輝、クロスカントリースキー・バイアスロンの久保恒造が出席。1位150万円、2位100万円、3位70万円の報奨金(※)をそれぞれ授与した。

大臣表彰の席でパラリンピック選手を代表してスピーチをした狩野

代表して謝辞を述べた鈴木は、「本日の報奨金を励みに、2014年ピョンチャン大会(韓国)ではソチ以上の成績を残せるよう努力し続ける」と話し、感謝の意を表した。

メダリストを含む入賞者は贈呈式の後、皇居で催されたお茶会に出席。夜には再びホテルニューオータニで文部科学省による、ソチオリンピック・パラリンピック競技大会並び国際競技大会の優秀者顕彰の表彰式に臨んだ。

この4月に、パラリンピックなどの障害者スポーツ事業が 厚生労働省から文部科学省に一部移管された。下村博文文部科学大臣は「近いうちにスポーツ庁を作り、みなさんの力が最大限に発揮される環境を作りたい」と話し、パラリンピック選手を代表して挨拶した狩野は「私たちは4年後に向けてすでに踏み出している。今まで以上に競技者としての自覚を持ち、日々精進していかなければならない」と話した。

各選手のコメントは以下のとおり。

狩野 亮
「大会中は日本でどれほど報道されているかわからなかったが、帰国後、報道を通じてチェアスキーやパラリンピックの認知度が向上したと知った。街中で声をかけられることも増えた。この流れを2年後のリオで夏季競技の選手につないでもらい、さらに僕たちもピョンチャンでもっと活躍して競技の魅力を伝える。障害者スポーツをみんなで盛り上げていけたら」

鈴木 猛史
「ピョンチャンに向けて、毎年のワールドカップできちんと上位争いができるように練習に励み、スキルを上げていく。それと同時に、メーカーさんと一緒に用具開発にも力を入れていかなければならない。今までのように日本のアドバンテージがなくなってきているので危機感を持っています」

文部科学省の管轄になって初めての大臣表彰だった

森井 大輝
「僕たちの競技は用具が大切。報奨金はその部分に使いたい。今回、報奨金の金額が引き上げられ、(パラリンピックを取り巻く環境が)少しずつ変わってきていて、すごく嬉しく思っています。ですが、オーストリアやオランダなど海外選手に『なぜ日本はオリンピックと報奨金の額(※※)が違うのか』と指摘される。そこを疑問に思わなければならないし、2018年と2020年のオリンピック・パラリンピックでは大差がなくなるといい。そのために僕たちも結果を残し続け、トップアスリートとして認識してもらえるように努力する」

久保 恒造
「2016年夏季リオ大会に陸上日本代表として出場し、2020年にメダルを獲得することを目標に掲げている。今は(陸上仕様の体型になるため)カラダづくりに取り組んでいる。ソチで計画を立ててトレーニングをする大切さを学んだので、(選手選考の)勝負である来年、成果を出せるようにやるべきことをやっていきます」

※ソチ大会より、パラリンピック特別賞報奨金の額が改正され、1.5倍程度引き上げられました。日本障がい者スポーツ協会は、「オリンピックと同等にすることを目指して財源確保策などの検討を進めているが、今回その一歩として、現状で可能な範囲での改善を図る」としています。

※※オリンピックの報奨金は、1位300万円、2位20 0万円、3位100万円

(取材・文/瀬長あすか、撮影/吉村もと)