その他 — 2017/3/5 日曜日 at 22:14:08

【ワールドカップ白馬大会】大回転で女子座位の村岡が3位!

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1本目2位から順位を落としたものの、難しいセットを滑り切り3位に入った村岡桃佳(写真右)=八方尾根スキー場

1本目2位から順位を落としたものの、難しいセットを滑り切り3位に入った村岡桃佳(写真右)=八方尾根スキー場

今季のワールドカップ第5戦となる「2017IPCアルペンスキーワールドカップ白馬」が3月5日、長野県白馬村の八方尾根スキー場で開幕した。日本を含む世界14か国から約100名の世界トップ選手がエントリー。6日まで開催され(天候の影響で日程変更)、大回転とスーパー大回転の2種目3戦が実施される。

「順位を落として悔しい」と率直な気持ちを語った村岡

「順位を落として悔しい」と率直な気持ちを語った村岡

晴天となった5日に行われた大回転は、スピードを落とさずにつなげる最短のライン取りなどが見どころの技術系種目のひとつ。旗門設定の異なるセットを2本滑り、その合計タイムで競った。日本勢で唯一表彰台に上ったのが、女子座位の村岡桃佳(早稲田大学)。1本目は斜面変化に苦しみながらも、全体の2位のタイムをマーク。だが、2本目はゴール前の緩斜面の入りが甘くなり、タイムロスがトップとの差に響き、順位をひとつ落として3位となった。

「最近は大回転で安定して表彰台に届くようになってきたが、今日の出来は40点。気を引き締めて2本目に臨んだけれど、焦りがあったのかも」と自己採点した村岡。3月3日に誕生日を迎えたばかりの20歳は、悔しさを糧に、さらなる高みを目指す。また、3大会連続パラリンピックに出場している田中佳子が4位に入った。

注目の男子座位は海外勢が飛躍。優勝したのは、17歳のカンプシュラウラ・ユロン(オランダ・写真中央)[/

注目の男子座位は海外勢が飛躍。優勝したのは、17歳のカンプシュラウラ・ユロン(オランダ・写真中央)

注目の男子座位は、オランダの新鋭カンプシュラウラ・ユロンが優勝。若干17歳ながら2本とも安定した滑りを見せ、ライバルのラブル・ロマン(オーストリア)、クンツ・クリストフ(スイス)らとの接戦を制した。日本勢では、森井大輝(トヨタ自動車)の6位が最高。鈴木猛史(KYB)は9位、夏目堅司(アールディーエス)は10位、狩野亮(マルハン)は1本目でコースアウトし途中棄権となった。男子立位は三澤拓(SMBC日興証券)が6位、東海将彦は10位。

また、次世代育成選手としてワイルドカードで出場したのが、男子立位の高橋幸平(16歳)と女子立位の本堂杏実(20歳)だ。高橋は今シーズンから海外のレースに参加しはじめたばかり。右半身の運動機能障がいがあり、とくに「右ターンのときの外向傾がまだ十分でない」といい、今日のレースでも課題に挙げていた。障がいの種類は違うが立位のエースである三澤の滑りを目標に掲げる16歳。これからの成長に注目だ。

1本目のレース後、村岡と話をする本堂(左)

1本目のレース後、村岡と話をする本堂(左)。今後の活躍が楽しみな選手のひとりだ

左全手指欠損の本堂は、日本体育大学の2年。もともと女子ラグビー部に所属していたが、周囲の勧めもありアルペンスキーに転向。本格的に競技を初めて間もないが、身体能力の高さを発揮して今年2月のスロベニアの大会では大回転で3位に入った。目指すのは、来年のピョンチャンパラリンピック出場。「練習をおろそかにせず、“負けず嫌い”をバネにやっていきたい」と話し、表情を引き締めていた。

なお、天候の影響で大幅にスケジュールが変更され、6日はスーパー大回転1戦目に加えて、7日に予定されていた2戦目も同日に行われることになった。

(取材・文・撮影/荒木美晴)