パラトライアスロン, 夏季競技 — 2014/5/18 日曜日 at 8:27:31

横浜トライアスロン、パラトライアスロンの日本勢は苦戦

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接戦の末、PT5クラス優勝に輝いたスペインのスザンナ・ロドリゲス組=山下公園(撮影/吉村もと)

横浜・山下公園周辺の特設会場で開催中の2014世界トライアスロンシリーズ横浜大会。17日に行われたパラトライアスロンのスプリントディスタンス(スイム0.75km/バイク20km/ラン5km)は、イギリス、アメリカなど8カ国から男子43人、女子15人が出場。障害の種類とレベルごとに5つのカテゴリーに分かれた選手たちは、それぞれのクラスの表彰台を争った。

満身創痍ながら5位入賞を果たした古畑

ロードレーサーを使用するPT4(男子)は、右腕まひのヤニック・ボルソー(フランス)が強豪イギリス勢を抑えて優勝。表彰台が期待された日本の古畑俊男(チームトライオン/東京)はコンディション不良でスタート地点に立ち、1種目目のスイムからバイクまで苦戦。しかし、得意のランで挽回し、最後は5位でフィニッシュした。ソチパラリンピックのバイアスロン日本代表の佐藤圭一(愛知県協会)は12位。

水泳から転向したトライアスリートも存在感を発揮。初出場の秦由加子(千葉)は、PT2(女子)で唯一の参加者ながら、合計タイム1時間36分25で完走。ロンドンパラリンピック競泳日本代表の木村潤平(東京都連合)はPT1(男子)で3位に食い込んだ。また、木村と同じハンドサイクルやレーサーを使用して走るクラスの強化指定選手で、マラソンランナーの副島正純(ソシオSOEJIMA/長崎)は、スイムで出遅れ4位に終わった。

スキー選手としてソチパラリンピックに出場した佐藤は、パラトライアスロンに初挑戦!

本大会は、海外選手も多数出場。多くのトップ選手がメインの大会と位置づけるのは、8月の世界選手権(カナダ・エドモントン)で、「今日はみんな遅かった。まだ仕上がっている感じはしない」と古畑は話す。とはいえ、アジア最大のパラトライアスロン大会だ。ハイレベルなパフォーマンスに、沿道からは終始、温かい声援が送られていた。

▼レース後のコメントは以下の通り

古畑 俊男
「足と肋骨のケガでフィジカル面では最悪だった。スイムとランで海外選手に抜かされ、レースを投げ出しそうになったが、目の前の1分1秒を我慢してつなげようと言い聞かせた。ランは前にいたライバルたちを抜く目標があったので、最後まで走り切ることができた。(4位だった)昨年のロンドン大会で負けたエマーソン(イギリス)らに勝てたから良かったかな。リオに向けてのカウントダウンは始まっている。来年は出場権をかけたレースがあるので、世界選手権では弾みをつけるレースをしたい」

佐藤 圭一
「(3月の)ソチパラリンピックで一区切りしたこともあってパラトライアスロンに初挑戦。今までと同じことをやっているのではダメだと思い、疲れても動く身体を作ろうとトライアスロンに取り組んでいる。目標タイムには届かなかったけれど、バイクのタイムをはじめ、まずまずの結果。今後も大会に出場します」

副島 正純
「スイムでは(海が荒れていて)パニックになってしまった。突き上げられるような波があるところを泳ぐのは初めての体験。スイムやトランジションョンなど数をこなさなければ速くならない。(得意の)ランは5kmしかなく、追い上げが難しいので、ウィークポイントを強化していく」

水泳から転向した秦由加子の走り

※リオパラリンピックから正式競技になるパラトライアスロン。視覚障害・立位・座位の3カテゴリーで行われると見られるが、クラス分け詳細はまだ決まっていない。今大会は、ハンドサイクル、競技用車いすで走るPT1、トライアスロン同様にロードレーサーを使用するPT2~4、タンデムバイクを使用しガイドと一緒に競技するPT5(視覚障害者)の5つのカテゴリー分けで行われた。

(取材・文/瀬長あすか、撮影/吉村もと)