陸上 — 2012/6/4 月曜日 at 13:32:54

2日間で30の日本記録が誕生! 伸び盛りの若手選手も存在感

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1500m(T53-54)順位決定レースを制し、ガッツポーズで声援に答える花岡伸和/撮影:吉村もと

6月2日・3日に大阪市の長居陸上競技場で「ジャパンパラ陸上競技大会」が開催され、200mの6クラス、走り幅跳びの5クラスなど、2日間で30の日本記録が生まれた(タイ記録を含む)。今大会はロンドンパラリンピックの選考会ではないが、これまでに参加標準記録Aを突破している選手が4人以上いる一部種目においては、JPCへの推薦順位を決める順位決定レースを兼ねて実施された。日本代表選手は7月3日に発表される。

山本篤が会心の跳躍、若手義足選手も活躍

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中京大学陸上部に所属する佐藤圭太は、2種目を日本記録で制した

北京パラリンピックの走り幅跳び銀メダリストの山本篤(F42)は、5本目の跳躍で世界ランキング1位となる6m24をマークし、自身が持つ日本記録を10cm更新。「これまで骨盤の動きを意識してスピード重視の練習を重ねてきた。今日はそのスピードに乗った跳躍ができた。ロンドンに向けて自信になる」と話した。

米国を拠点に活動する義足のスプリンター・中西麻耶(T44)は、女子100m、200m、走り幅跳びで自己記録更新ならず涙。「いい環境で、いい練習ができているのに、自信が持てない。迷いを振り払わないと……」と肩を落とした。

中西を破り、100mと200mを制したのは、高桑早生。慶應義塾大学体育会競走部に所属する伸び盛りの20歳は、100mでは抜群のスタートを見せ、200mでは後半に伸びのある走りで会場を沸かせた。

また、男子200mの日本記録保持者・佐藤圭太(T44)は、自身の記録を更新する24秒33で優勝。さらに、400mでも同じく自身が持つ日本記録を塗り替えるなど絶好調。200mのレース後は、「今年中には23秒台をマークしたい」と力強く話した。

ロンドンへアピール、花岡が順位決定レース2種目を制す

ロンドンパラリンピックは、1カ国1種目3名以内が出場枠の定員数となっている。その推薦切符をかけて実施された車椅子使用クラスの4種目の順位決定レースは、世界でも活躍する有力選手が激突するとあって、大きな注目が集まった。男子200m(T52)は伊藤智也が、800m(T54)と1500m(T53-T54)は花岡伸和が、5000m(T53-T54)は山本浩之がそれぞれ制した。

1500mで優勝した花岡は、ライバルの出方を見ながら終盤まで4番手をキープ。最後の1周でスパートをかけ、先頭でゴールを駆け抜けた。大きくガッツポーズを作る会心のレースで、「初日の800mが好調で、展開次第ではいけると思っていた。イメージ通りだった」と喜びを爆発させた。

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ケガから復帰した鈴木徹は1m85をマーク。「これからしっかり調整したい」

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注目の女子義足クラス(T44)で100mと200mの2冠を達成した高桑早生(右)

(取材・文/荒木美晴・瀬長あすか、撮影/吉村もと)