ゴールボール, ロンドン2012, 水泳, 陸上 — 2012/9/8 土曜日 at 17:54:22

【9月7日/第10日目】ゴールボール女子、鉄壁のディフェンスで金、水泳・小山が銅メダル、陸上で2個のメダル

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水泳男子50メートルバタフライで銅メダルを獲得した小山恭輔選手(左)(撮影/吉村もと)

ゴールボール女子日本代表は決勝で世界ランキング1位の中国と対戦。前半に安達阿記子(リーフラス)が決めた1点を守りきり、1-0で勝利した。「大歓声で試合の流れが日本に来ているとわかった」という安達は、試合後「北京では悔しい思いをして、今回は最後まで残るぞと思っていたので良かった」と万感の思いを語った。

団体競技としては夏冬通して初の金メダルを獲得した女子ゴールボールチーム、センターの浦田

日本はアテネで銅メダルを獲得したが、北京ではパワーを増す海外勢を前に苦戦し、7位に終わった。この4年間は、世界を目指してディフェンスの強化と攻撃パターンを増やす練習を重ねてきた。その成果がロンドンで花開き、堂々の金メダル獲得。勝利が決まった瞬間、選手は涙を流しながらスタッフらと抱き合い喜んだ。

陸上の5000メートルで和田伸也(大阪府視覚障害者福祉協会)が15分55秒26で3位に。ガイドの志田淳(日本電気)と喜びをわかちあった。視覚障害のある和田は、報道陣のインタビューに対し、伴走者がいないと練習できない苦労を語った。

男子800メートルでは、伊藤智也(アッサTC・JA)が今大会2個目の銀メダル。100メートルに出場した山本篤(スズキ)は、決勝に進出し、12秒92のタイムでフィニッシュ。メダル獲得はならなかったが「4年間の思いは果たすことができたし、満足のいく結果」と笑顔で語った。400メートルには義足の佐藤圭太(中京大)が登場。スタートから積極的な走りを見せたが、同走のオスカー・ピストリウス(南アフリカ)らに大きく離されてゴール。コースから外れたとされ、失格になったが「楽しかった」と話した。

水泳では、男子50メートルバタフライで小山恭輔(コロプラスト)が3位に。レースの後、言葉を詰まらせながら、支えてくれた人たちへの感謝を口にした。女子400メートル自由形生の生長奈緒美(大阪府立視覚支援学校は、アジア新記録となる5分53秒20をマーク。山田拓朗(筑波大学)はバタフライ100メートルで6位に入った。

完全アウェイのイギリス戦、勝利で準決勝進出を決めたウィルチェアーラグビー

ウィルチェアーラグビーはグループリーグ最終戦を戦い、英国に勝利して初の4強入り。組織的なディフェンスで相手エースを封じ、会場を埋めた1万人の観客を沈黙させた。クロスオーバーゲームは格上のオーストラリアと対戦する。

選手のコメント

水泳・山田選手「予選の泳ぎが良くなかったので、決勝ではどう修正するか悩んでいて、どうするか決められないまま本番を迎えてしまった。レースでは力を出し切ったけど、もう少しタイムが出せたのかな。(ロンドンを振り返り)ようやく世界が見えてきた実感がある。次のリオで必ずメダルを取りたいと思います」

バタフライ100メートル、6位入賞を果たした山田拓朗

水泳・小山選手「素直に嬉しいです。自分の記録を抜きたかったけれど、メダルを持って帰れるのは良かった」

ゴールボール・浦田選手「世界一のチーム力で勝ち取ることができた金メダル。コートとベンチで密な会話ができた。ディフェンスには自信があったので、自分の役割を果たそうと臨んだ。ウイングの選手がきっちりカバーに入ってくれるので安心して守っていました」

ゴールボール・小宮選手「ずっとやってきて最高の結果。ひとりの力では取れなかった。チームメート、日本で支えてくれた人たちにもありがとうと言いたい。この結果で、日本でもゴールボールを知ってもらいたいです」

(取材・文/荒木美晴、瀬長あすか)