夏季競技, 陸上 — 2014/9/8 月曜日 at 22:53:10

【ジャパンパラ陸上】山本が100m、中西が走り幅跳びでアジア新記録樹立!

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T42クラスの100mでアジア新記録を樹立した山本=維新百年記念公園陸上競技場/撮影:吉村もと

9月6日と7日の2日間に渡って、山口市の維新百年記念公園陸上競技場で2014ジャパンパラ陸上競技大会が開催された。10月のアジアパラ競技大会(韓国・仁川)を控える選手も数多く出場。初日は豪雨に見舞われたものの、2日目は天候が回復し、24の日本新記録を含む43もの大会新記録が誕生した。

山本が100m(T42)でアジア新記録樹立!

8月にイギリス・バーミンガムで行われたIPC陸上グランプリファイナルの200m(T42)で優勝した山本篤(スズキ浜松AC)が、トラック種目で好調を維持。100mでは12秒61のアジア新記録で優勝した。ゴールした瞬間に電光掲示板で記録を確認すると、ガッツポーズを見せた山本。「練習でもいいタイムが出ていたので、あとは天候や風などの条件が揃うだけかな、と(思っていた)。当面の目標は12秒50。アジアパラでは金メダルを3つ(100m、200m、走り幅跳び)持って帰りたい」と話し、前を見据えた。

女子走り幅跳び(T44)でも中西がアジア新記録

アジア新記録を樹立した中西の跳躍

ロンドンパラリンピック女子走り幅跳び8位の中西麻耶(大分身障陸協)が、これまでの日本記録を25cm上回る5m27を跳び、アジア新記録で優勝した。1本目から5mを越すジャンプを見せた中西は、2本目で5m33をマーク。ビッグジャンプにスタンドから歓声が上がるも、惜しくも追い風+2.7で参考記録に。しかし、5本目の跳躍で、アジア記録という結果を出した。「リオから東京へ向けていい感じの道のりが見えてきた大会になった。助走についてはストライドがものすごく伸びて走りが安定してきているので、最後の踏切の瞬間だけ体幹を締めて、板をしっかり“押す”という意識をもう少ししっかりしていきたい」と語った中西。目標としている5m47の世界記録樹立へ向け、再び自分のジャンプと向き合うつもりだ。

女子投てきF46クラスでは、加藤由希子(仙台大学)が2種目制覇。得意の砲丸投げで自身が持つ日本記録を26cm上回る11m66で優勝。しかし、世界新記録樹立を宣言して大会に臨んでいただけに日本新記録でも納得がいかない様子だ。「(アジアパラまで)あと一ヶ月あるので、自分のフォームを見直してベストな状態で韓国入りし、世界新とメダルを狙っていきたい」と気合いを入れた。

T54クラス、400mで樋口(写真左)の追撃を許さず、大会新記録で優勝した永尾

男子T54クラスでは、樋口政幸(Baristride)がエントリーした6種目中4種目を制し、存在感を見せた。また、その樋口の追撃を許さず、400mと100mで優勝したベテランの永尾嘉章(ANAORI A.C)は、「少しでも早く(自分を)追い越してもらいたいという気持ちもあるけれど、負けることは気持ちのよいものではないので、まだまだ頑張っていきたい。(久しぶりの日本代表としてアジアパラの)決勝には出たい。ミックスゾーンでいい話ができるよう頑張ります」と話した。

永尾を含め、今大会はベテラン勢の活躍が目立った。視覚障害者クラスT11クラスでは、ロンドンパラリンピックで銅メダルを獲得した和田伸也(JBMA)が800mで日本記録を更新。「同じクラスの谷口真大(JBMA)と共にチームとして強くなっていきたい」と語り、アジアパラでもメダルを狙う。

今シーズン好調な鈴木。アジパラでの2m越えを期待

今年好調の義足のジャンパー、鈴木徹(プーマジャパン)は、走高跳び(T44)で1m98を3回目でクリア。続いて、自身の記録を1cm上回る2m01に挑戦したが、失敗。「1m98も3回目でクリアしたし、最後までしっかり跳べる力が残っていて、手拍子も貰っていたので跳びたかった。アジアパラでは2mを跳びたいですね」と、大舞台でのリベンジを誓った。

(文・撮影/吉村もと)