【9月2日/第5日目】水泳・秋山里奈が悲願の金メダル!鈴木孝幸も銅メダルで日本勢に弾み

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笑顔で報道陣の前に現れた、水泳女子100m背泳ぎ(S11)で優勝した秋山里奈と寺西コーチ(撮影/吉村もと)

大会5日目、水泳会場で日本勢2つのメダルが誕生した。女子100メートル背泳ぎの秋山里奈(明大院)は自らが持つ世界記録に及ばなかったものの、大会新記録で金メダルを獲得。北京大会では金メダルを目指して集中的に練習していた背泳ぎが実施種目から廃止され絶望したが、苦しんだ時期を乗り越え、一番輝く色のメダルを手にした。

鈴木孝幸(ゴールドウィン)は水泳日本チームのキャプテン。この日は男子150メートル個人種目に出場し、得意の平泳ぎのスピードを武器に銅メダルを獲得した。明日以降のメダル獲得にも期待がかかる。

男子100メートル背泳ぎに出場した河合純一(株式会社医療福祉総合研究所)は4位だった。

タンデム・スプリントに出場した大城・伊藤組は、惜しくも4位に終わった

ベロドロームではタンデム・スプリントで大城竜之(東京都立文京盲学校)が4位に。前回大会に続きメダルにあと一歩及ばなかったが、「力を出し尽くせたので、すっきりした気持ち」と笑顔を見せた。パイロットの伊藤保文は、悔しさをにじませながらも「大城がよく漕いだ。楽しかった」と語った。

また、ブレードランナー、オスカー・ピストリウスの登場でわいた陸上には、土田和歌子選手(サノフィ・アベンティス)が女子5000メートルに出場。他の選手の転倒に巻き込まれてゴールできなかった前回大会の悔しさを晴らしたいところだったが、5位に終わった。土田は9日(現地時間)に出場するマラソンで金メダルを狙う。

男子100メートル決勝(T54)は伊藤智也が5位に。女子義足の日本勢で唯一100メートルのファイナルに出場した20歳の高桑早生(慶応義塾大)は、14秒22で7位だった。

5000mで6位に入った土田和歌子

女子走り幅跳びは、4メートル79を跳んだ中西麻耶(Team Hanger)の8位が最高。佐藤真海(サントリーホールディングス)は9位、高桑は15位だった。

前日世界新記録をマークしたオスカー・ピストリウスは(南アフリカ)200メートルに出場。ブラジルの選手に敗れて2位となり、超満員のスタジアムがざわめいた。

車いすテニスでは、シングルスでベテラン斎田悟司(ロキテクノ)がオーストラリアの選手に0−2で破れ、国枝慎吾(ユニクロ)は2戦目もストレートで勝ち進んだ。
真田卓(埼玉トヨペット)は2回戦を戦い、相手に1セットを奪われるが逆転勝ちをおさめた。クアードシングルス初戦では、アテネ・北京の金メダリスト、ピーター・ノーフォーク(英国)と初戦で対戦した諸石光照(岐阜車いすテニスクラブ)が敗退。

車椅子バスケットボール男子は、コロンビアを下し今大会初勝利。一次リーグ最終戦の英国戦にベスト8進出への望みをつないだ。

8位に終わった中西麻耶

シッティングバレー女子は地元英国戦でパラリンピック初勝利。ボッチャ(混合団体)は香港とスペインに勝利し、ベスト8に進んだ。

選手のコメント

陸上・高桑早生選手
「ファイナルが始まるまではリラックしていたけれど、セットの瞬間、心臓の音が聞こえた。スタートはうまくいったけれど、タイムは全然ですね。世界は遠かった。まずは日本記録を出したい」

陸上・中西麻耶選手
「幅跳びで狙っていたけど……今日は私の日ではなかったということです。技術ではなく精神面が原因。海外のコーチという存在を日本チームになかなか受け入れてもらえなかった。負のオーラを受けてしまった」

車いすテニス・国枝慎吾選手
「初戦は最初の数ゲームはすごくかたくなっていたけど、この試合はサーブ、リターンともにコントロールでき、主導権を握ることができた」

車いすテニス・諸石光照選手
「緊張はしたけれど、これだけ大きなコートで、これだけ多くの観客の前でプレーしたことがないので嬉しさもありました。ノーフォークは、プレーはもちろんのこと、オーラと落ち着きもさすが世界一の選手。自分ももっと経験を積んで、いろんな選手と対戦していきたい」