ブラインドサッカー — 2013/6/17 月曜日 at 15:05:00

ブラインドサッカーの日本選手権、Avanzareつくばが王座奪還

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セレモニー終了後、Avanzareつくばの選手・スタッフらは、円になって優勝の喜びをかみしめた/撮影:吉村もと

ブラインドサッカーのチーム日本一をかけて争う「第12回アクサ ブラインドサッカー日本選手権B1大会」が、6月15日、16日の2日間、味の素スタジアムで開催された。3グループに分かれて総当りのリーグ戦を行った後、各リーグの上位2チームが決勝トーナメントに進出。16日に行われた決勝では、日本随一のストライカー田村友一を擁するAvanzareつくば(茨城)が3-0で松戸・乃木坂ユナイテッド(千葉・東京)を下し、2年ぶり5度目の優勝を飾った。

決勝戦でこの日2度目のハットトリックを決めたAvanzareつくばの田村友一

<決勝戦>選手層の厚さと決定力が勝敗を分けた

王者奪還を狙うAvanzareつくばは、選手層の厚さを誇る強豪チーム。準決勝では昨年優勝のたまハッサーズの攻撃を見事に封じて決勝に進出した。対する松戸・乃木坂ユナイテッドは、中盤の佐々木康裕の高い得点力で勝ち上がってきた。準決勝のラッキーストライカーズ福岡戦では寺西一のゴールで試合の流れを引き寄せ、1-0で決勝に駒を進めた。

試合は序盤、松戸・乃木坂ユナイテッドの佐々木がドリブルやコーナーキックからのシュートで好機を作る。Avanzareつくばは、日本代表の川村怜を中心にプレーを組み立て果敢に攻め込むが、松戸・乃木坂ユナイテッドの寺西の体を張ったプレーに攻撃を阻まれた。試合が動いたのは前半12分。田村がセットプレーから強烈なシュートを決めると、1-0とAvanzareつくばのリードで折り返した。

乃木坂・松戸ユナイテッドを準優勝に導いた佐々木康裕

後半に入ると、総合力で勝るAvanzareつくばはメンバーを入れ替えながら、ゲームをコントロール。1分30秒に田村が2得点目を奪い、6分12秒にその田村がまた決めて、3-0と松戸・乃木坂ユナイテッドを突き放した。一矢報いたい松戸・乃木坂ユナイテッドは、佐々木のシュートなどでゴールを脅かすが、最後まで得点を決めることができなかった。

試合後、松戸・乃木坂ユナイテッドの佐々木は「得点のにおいはしたんだけど……。惜しいシーンをものにできなかったうちのチームに対して、向こうは決めるときに決められる。決定力の違いが点差を広げてしまった」と振り返った。

閉会後、大会アンバサダーの名波浩さん(サッカー元日本代表)と集合写真をパチリ

優勝したAvanzareつくばは、大会を通じて一度もゴールを許さなかった。ディフェンスのホベルトは、決勝のタイムアップを知らせる笛が鳴ると、雄叫びを上げて喜び、「みんなで頑張ってきたから優勝しなければいけないと思っていた。絶対に失点しない気持ちで、集中して試合に臨んだ」とコメント。

Avanzareつくばの三枝監督は「ディフェンスからオフェンスに切り替える速攻がチームの持ち味。中盤でボールを奪い、できるだけ速くストライカーの田村につなぐことを意識した。どの試合も難しかったけれど、勝たせてくれた選手たちにありがとうと言いたい」と笑顔で話した。

「第12回アクサ ブラインドサッカー日本選手権B1大会」順位は、以下の通り

鮮やかなシュートで観客を魅了したラッキーストライカーズ福岡の森亮太(写真右)

1位 Avanzareつくば
2位 松戸・乃木坂ユナイテッド
3位 たまハッサーズ
4位 ラッキーストライカーズ福岡
5位 兵庫サムライスターズ
6位 buen cambio yokohama
7位 大阪ダイバンズ
7位 山梨キッカーズ
9位 埼玉T.wings
10位 新潟フェニックスファイヤーズ
11位 ながのF.C.RAINBOW

◆MVP:田村友一(Avanzareつくば)
「去年負けた悔しさをバネに頑張ってきたので、王座を奪還できて素直にうれしい。若い選手をひっぱっていかなきゃいけないし、自分の役割である点を取る仕事ができてよかった」

たまハッサーズの黒田智成。準決勝ではAvanzareつくばの徹底したディフェンスに苦戦した

(取材・文/瀬長あすか・撮影/吉村もと)