ブラインドサッカー — 2014/3/24 月曜日 at 0:57:09

ブラインドサッカー日本代表、親善試合でドイツに完敗

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ゴール前で苦戦する佐々木。ドイツの守備を前に、得点を決められなかった=フットメッセ大宮(撮影/吉村もと)

3月21日、フットメッセ大宮で行われた「さいたま市ノーマライゼーションカップ2014」で、日本代表は欧州選手権4位のドイツ代表と親善試合を行い、0-3で破れた。

「共に、ブラジルへ」
キャプテン落合啓士のかけ声でチーム一丸となり、迎えたキックオフ。日本代表は序盤、DFの田中章仁、トップの佐々木康裕が相手ディフェンダーを交わし、ドリブルで攻め込むもののゴールを割ることができない。日本は前半13分、ムルゲタ・ルソム(#8)に与えたPKを決められリードを許した。この日、チームが掲げたテーマは「点を取りにいくこと」。下を向いてはいられないとばかりに、MFの川村怜や途中出場の落合も果敢にゴールに向かったが、ゴールは遠かった。後半は6分、守備への切り換えが追いついていないところを突かれ、ドイツの主将アレクサンダー・ファングマン(#10)に追加点を献上。24分にもコフィ・ オセイ(#6)にゴール正面から、強烈なシュートを撃たれて、勝負を決められた。

献身的なプレーを見せた日本代表の川村

試合後、魚住稿監督は「得点の差ほど実力差は感じていないが、ドイツ相手に日本の最大の課題である得点を決めることができずに残念。また課題が残ってしまった」と話した。

ドイツのムルゲタ・ルソムは184センチ、アレクサンダー・ファングマンは185センチと長身だ。体格がよく、足のリーチが長い選手との対戦については「試合前から、体を寄せて対応しようと話していて、それはできていた。相手に自由自在にドリブルされる場面は少なかった」といい、手応えも得たようだ。

試合後、報道陣からの質問に応える監督の魚住

とはいえ、ドイツ代表は、世界のトップが集まるパラリンピックの出場経験はなく、欧州選手権4位の実力。「体格はいいが、ブラジルやフランスのような切り返しのスピードはない」(落合)。そのドイツに完敗した。2016年リオパラリンピック初出場を目指す日本代表にとって、厳しい現実を突きつけられる結果となった。10月にアジアパラ競技大会(韓国)、11月に自国開催の世界選手権を控える。残された時間は多くないが、日本の奮起に期待したい。

落合キャプテンのコメント
「ドリブルからのシュートも、ルーズボールを拾うスキルも、ドイツの方が上だった。日本は守備のゾーンを作ってからプレーするが、ドイツはボールに対してすぐに反応してプレスにいく。日本は自分たちの形を作ろうと意識しすぎたのかもしれない。この悔しさをプラスに変えて、(アジアパラ・世界選手権がある)秋に向けて日々精進していきたいです」

(取材・文/瀬長あすか・荒木美晴、撮影/吉村もと)