柔道 — 2013/11/24 日曜日 at 22:21:09

第28回全日本視覚障害者柔道大会、廣瀬・北薗らがアジアパラ切符獲得

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毎年注目を集める男子66kg級。廣瀬誠(右)が藤本聰に一本勝ちを収めた/撮影:吉村もと

11月24日、東京の講道館で「第28回全日本視覚障害者柔道大会」が開催された。来年韓国で開催されるアジアパラ競技大会の日本代表選手選考を兼ねた大会。全国から38選手が出場し、各階級の優勝を争った。男子66kg級の廣瀬誠(愛知県)、90kg級の北薗新光(兵庫県)らがそれぞれの階級を制した。

注目の男子66kg級は廣瀬が優勝

男子66kg級は、今年もロンドンパラリンピック日本代表の廣瀬誠と、北京パラリンピック日本代表である藤本聰(徳島県)のライバル対戦に注目が集まった。

試合は、攻める廣瀬を、藤本がうまく受ける場面が続いた。「なかなか立ち技でポイントが取れなかった」という廣瀬が作戦を変えたのが3分43秒。得意の巴投げから腕挫十字固めで、鮮やかな一本勝ちを収めた。

優勝決定戦までもつれた90kg級では、北薗(左)が優勝

混戦の男子90kg級は北薗が制す

松本義和(大阪府)、加藤裕司(埼玉県)、北薗新光の3人のパラリンピアンが出場した男子90kg級は、決勝リーグで3者の勝敗が並び、勝負は優勝決定戦へ。最後は、パワーのある北園がベテランの2人を退け、涙の優勝を果たした。

男子100kg超級でロンドンパラリンピック金メダリストの正木健人(徳島県)は、3年連続で対戦相手がいなかった。不戦勝でアジアパラ競技大会出場権を確保し、「(アジアパラでは)もちろん優勝を目指す」と話した。

大会の結果を受けて、各階級の優勝者と、男子90kg級で北薗と接戦を繰り広げた加藤の合せて13人が、アジアパラ競技大会の日本代表候補選手となった。

男子66㎏級準優勝の藤本聰選手のコメント

「悔しいけれど、次につながる負け。リオパラリンピック出場が最大の目標なので、これからもきちんとやることをやっていく」

男子90㎏級優勝の北薗新光選手のコメント

「嬉しすぎて言葉になりません……。アジアパラ競技大会では金メダルを目指します」

オール1本勝ちで73kg級と都道府県対抗を勝ち抜いた高橋(埼玉)

男子90㎏級準優勝の加藤裕司選手のコメント

「団体戦では1年ぶりに優勝を取り返すことができたが、個人戦ではリーグ戦の難しさを感じた。技をうまくはずし、ポイントを取られなかった点はよかったです」

▼第28回全日本視覚障害者柔道大会

男子60kg級 優勝 平井孝明
男子66kg級 優勝 廣瀬誠
男子73kg級 優勝 高橋秀克
男子81kg級 優勝 初瀬勇輔
男子90kg級 優勝 北薗新光
男子100kg級 優勝 廣瀬悠
男子100kg超級 優勝 正木健人
男子シニア 優勝 牛窪多喜男
男子無段者 優勝 市場太亮
女子48kg級 優勝 半谷静香
女子52kg級 優勝 田中亜弧
女子57㎏級 優勝 三輪順子
女子63㎏級 優勝 米田真由美
女子70㎏級 優勝 坂本晴菜
都道府県対抗戦 優勝 埼玉県

(取材・文/瀬長あすか、撮影/吉村もと)