ウィルチェアーラグビー — 2013/6/6 木曜日 at 0:58:30

新たな境地へ〜デンマークチャレンジに参戦するウィルチェアーラグビー日本代表

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遠征直前の強化合宿で、日本代表を指揮する元カナダ代表のアダム・フロストと原田麻紀子コーチ

6月6日から4日間、デンマーク・オーデンセのスタジアムアリーナフューンでウィルチェアーラグビーの国際大会「2013デンマーク・ウィルチェアーラグビー・チャレンジ」が開催される。

ロンドンパラリンピック金メダルのオーストラリア、同2位のカナダ、同3位のアメリカなど8ヵ国が出場。世界ランキング4位の日本は、カナダ、イギリス、ベルギーとプールゲームを戦い、その後クロスオーバーゲーム、順位決定戦に進んでいく。

今大会はロンドン大会後初の世界大会とあって、各国とも新戦力を含むラインナップで臨む。1月にリオに向けて始動した日本代表も、初選出3選手を含む12人がエントリーしている。

2014年世界選手権(デンマーク)と2016年リオパラリンピックのメダル獲得を目指す日本代表は今シーズン、コーチに、カナダ人でカナダ代表アシスタントコーチの経験があるアダム・フロスト氏、車椅子バスケットボールコーチの原田麻紀子氏のふたりを招き、新体制で強化を図っている。

リオに向けて始動した日本代表チーム

「ロンドンでメダルを取れなかったから、これからの4年間はこれまでの4年間と違うことをしなければいけない。今年はチャレンジの年と位置づけ、いろんなやり方をためして、ベースを作っていきたい」とロンドン大会日本代表の主要メンバー官野一彦は話す。官野とともにキャプテンを務めるベテランの仲里進は「遠征は新しい選手にもいい経験になる。3年後のリオに向けていいスタートを切りたい」と大会への意気込みを語った。

1日、2日に国立リハビリテーションセンターで行われた直前合宿では、試合を想定した練習を中心に、ゲーム中のベンチワークを含めたコミュニケーション、様々なプレーの確認を行った。

日本代表のリスタートを指揮するアダム氏は「日本の選手たちはもともとパフォーマンスが高く、世界大会でメダルが取れる可能性を持っているし、(1月から合宿を重ねて)選手たちの体力面、戦術理解の面で成長を感じている。今大会ではチームとしてさらに成長するために、いろんなライン(選手の組み合わせ)を強化していきたい」と話し、原田氏は「ポテンシャルが高い日本チームの成長に、私たちが一役買えたら」と語っている。

今大会のチーム目標は「最低でも4位」だという。新たな境地に挑むウィルチェアーラグビー日本代表。その成長の過程を見守りたい。

(取材・文/瀬長あすか、撮影/吉村もと)