ウィルチェアーラグビー — 2014/8/5 火曜日 at 13:31:08

3強撃破へ! ウィルチェアーラグビー日本代表が世界選手権に挑む

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最終合宿では、ハイポインター同士の激しい攻防も見られた=国立リハビリテンションセンター/撮影:吉村もと

ウィルチェアーラグビーの世界選手権が現地時間の4日、デンマーク・オーデンセのスタジアムアリーナフューンで開幕した。ロンドンパラリンピック金メダルのオーストラリア、同2位のカナダなど12カ国が参加。6月のカナダカップで世界ランキング4位に返り咲いた日本は、ベスト4以上を目指す。優勝した国に2016年リオデジャネイロパラリンピックの出場権が与えられる。注目の決勝戦は10日に行われる。

2010年にカナダで行われた前回大会では3位だった日本。パラリンピック、世界選手権を通して初の快挙に、選手もスタッフも喜びを爆発させた。 それ以降、常に高い位置を目指して強化に励んだ日本代表は、パラリンピックのメダルが見える世界4強に定着した。当時からの中心メンバー岸光太郎は、「あの世界選手権はチームにとってターニングポイントとなった大会」と振り返る。現在、日本は12年ロンドンパラリンピックで4位に終わった悔しさを胸にトレーニングを重ねている最中で、カナダ人コーチアダム・フロスト氏のもと戦術理解を徹底。リオでは悲願のメダル獲得を目指している。

ロンドンパラリンピックで日本のメダル獲得を阻んだのが、準決勝で戦ったアメリカだ。今大会、そのアメリカとロンドン以来2年ぶりに対戦する。エースの池崎大輔は「今の日本がどれだけアメリカと戦えるのか。わくわくしている」と話し、世界における日本の現在地を知る大会と位置づけている。

チームのまとめ役を担う官野(写真左)と仲里

7月20日と21日に、国立リハビリテーションセンターで行われた直前合宿では、ゲーム形式の練習、連係プレー の確認、試合に臨む際のメンタルトレーニングなどを行った。「それぞれのモチベーションの高さが感じられた、いい合宿だった」と、キャプテンの仲里進はその手応えを語る。

また、もうひとりのキャプテンの官野一彦は「4年前、自分はジャパンにさえ選ばれなかった。だから、メダルを持っていない。そういった意味で大会にかける思いは人一倍強い」と話しており、並々ならぬ決意で大会に挑む。

今大会、日本は、アメリカ、スウェーデン、ドイツ、フランス、ニュージーランドとプールゲームを戦い、その後クロスオーバーゲーム、順位決定戦に進んでいく。

チーム一丸となって世界選手権に挑む

チームが強化に力を入れているハイローラインの一角を担う若山英史は、「(世界の3強である)アメリカ、オーストラリア、カナダはどこも強いが勝てない相手ではない。僕らローポインターの頑張り次第」と気合いを入れる。

この世界選手権は、これまで培ってきたチーム力を測る絶好のチャンスだ。日本代表の奮闘に期待したい。

(取材・文/瀬長あすか、撮影/吉村もと)