ウィルチェアーラグビー — 2010/1/31 日曜日 at 21:34:28

東京カップ、初代チャンピオンは埼玉

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優勝した埼玉チームの司令塔・佐藤
優勝した埼玉チームの司令塔・佐藤/撮影:谷口 豪

初の試みとなる「ウィルチェアーラグビー東京カップ」が、1月30日、東京都多摩障害者スポーツセンターで開催された。トーナメント形式で行われた試合は、エリアごとで選抜した4チーム(東京、埼玉、神奈川、その他の関東)で争われ、昨年11月のアジア・オセアニアゾーン日本代表2選手を擁する埼玉が、初代チャンピオンに輝いた。

普段から練習を重ねるクラブチームではなく、参加選手の居住地をもとに編成された即席チームによる対抗戦。リーグ戦や選手権では対戦相手である選手と組み、そのラインをどう合わせて戦うかが勝負のカギとなった。

他チームに勝った埼玉のチームワーク

2006年まで埼玉を拠点とするクラブチームGenesisで共に練習していたメンバーが集まった埼玉は、初戦で東京と対戦。佐藤佳人(BLAST)、矢部章(Genesis)を中心とした攻撃が冴え、さらに細井一弘(1.0/BLITZ)らローポインターが相手ハイポインター峰島靖(3.5/AXE)を封じ、63-41で東京を下した。

2戦目となる決勝は、橋本友好(3.0/Genesis)、矢部(2.5)、佐藤(2.0)、岸光太郎(0.5/AXE)とラインをほぼ固定して挑んだ。「最後はみんな声が出ていた」とポイントゲッターの佐藤。それぞれが役割を果たすチームプレーで52-49と接戦をものにし、埼玉が初代チャンピオンの座についた。
一方の関東も善戦した。相手の攻撃起点を絞る作戦が当たり、「パスミスを誘発することができた」(官野一彦/BLITZ)。だが、あと一歩及ばなかった。

ウィルチェアーラグビーの普及を目指して

2試合目と3位決定戦の間には、競技の普及を目的とした体験会が行われ、会場となった多摩障害者スポーツセンターの指導員らが参加した。実際に競技用車いすに乗り、ウィルチェアーラグビーを楽しんだ。

今回、新しい試みとして催された東京カップは、東京都という地域レベルでの競技の普及、チームの発足などを目的とし、また選手から「選抜大会を行いたい」との声もあって実現した。

4チーム計27選手が参加。試合経験が少ない選手たちには、貴重な試合経験の場となったはずだ。来年度の開催は、まだ決定していないが、都内で2日間に渡って行われるもよう。実現するなら、より多くの選手の参加を期待したい。

また、大会実行委員長の幸本義弘さんは「来年は韓国のチームを招待したい。ゆくゆくは各国の交流の場にできれば」と国際交流への意欲を語っていた。

最終順位は以下の通り

優勝 埼玉
2位 関東
3位 東京
4位 神奈川

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攻守ともに活躍し、優勝に貢献した埼玉チーム矢部(2.5)/撮影:吉村もと

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3位決定戦も均衡した試合となった/撮影:谷口豪

(取材・文/瀬長あすか、撮影/MA SPORTS)