夏季競技, 車いすテニス — 2012/12/2 日曜日 at 22:24:36

全日本マスターズで国枝が優勝

by

パラリンピック2連覇の国枝慎吾。全日本マスターズでも見事優勝を果たした/撮影:吉村もと

千葉県柏市の吉田記念テニス研修センター(TTC)で開催された「NEC全日本選抜車いすテニス選手権大会」(全日本マスターズ)。2日に行われた男子シングルス決勝で国枝慎吾が齋田悟司を6−3、6−2で破り優勝、自身6度目の優勝を飾った。国枝は、9月のロンドンパラリンピックにおいて史上初の2連覇を達成しており、11月の世界マスターズでも念願の初優勝。“特別な年”を笑顔で締めくくった。

1日の準決勝では、23歳のホープ・三木拓也と対戦。サイドライン上に絶妙なショットを打ち込む国枝に、三木もアグレッシブなプレーで食らいつき、客席をどよめかせた。だが、世界王者は冷静な試合運びで主導権を譲らず、その貫禄を見せつけて勝ち進んだ。

若手のホープ、三木拓也。準決勝で国枝に破れるも、存在感を示した

シングルス女子は高校3年生の上地結衣が5連覇を達成。国内トップ4が出場したクァードの部は、諸石光照が圧倒的な力を見せて優勝を果たした。

大会期間中、レセプションと併せてロンドンパラリンピック報告会が行われ、出場選手らがスピーチした。

各選手のコメントは以下のとおり。

国枝慎吾(男子シングルス)
「今年2月のテニス肘の手術をし、引退が頭をよぎったこともあった。けれど、1日ずつよくなることが実感でき、前向きにリハビリに励んだ結果、なんとかパラリンピックに間に合わせることができた。パラリンピックは何度出場してもプレッシャーのある大会だが、手術を乗り越えたことが自信となり、金メダルを取ることができたのだと思う。今後も国内外のツアーに参戦し、タイトルを取っていきたい」

女子シングルスでは上地が5連覇を達成

三木拓也(男子シングルス)
「今年はロンドンに出場することができたが、今日は国枝選手に負けてしまったので、来年は成長した姿を見せられるように、また4年間がんばりたい」

上地結衣(女子シングルス)
「念願だったパラリンピックに先輩方と一緒に出場でき、多くの経験をした。ロンドンで得たものを皆さんに披露できるようにしたい」

ロンドンパラリンピックのクァード(ダブルス)4位の川野。マスターズのシングルスでは3位だった

堂森佳南子(女子シングルス)
「北京は出場することが目標だった。ロンドンではメダルは取れなかったが、それを目標にやってきて、充実した4年間を過ごすことができた」

川野将太(クァード)
「ロンドンパラではダブルスでメダルに一歩及ばず4位に。これが実力だと思い知らされて帰国した。またイチからがんばります」

(取材・文/瀬長あすか、撮影/吉村もと)