アルペンスキー — 2013/3/26 火曜日 at 15:26:56

2013ジャパンパラアルペンスキー競技大会が閉幕

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ジャパンパラアルペンスキーの回転種目で、男子シッティングカテゴリーを制した鈴木猛史(撮影/吉村もと)

21日から4日間に渡って、白馬八方尾根スキー場で開催された「2013ジャパンパラアルペンスキー競技大会」。多くの選手にとって、今シーズンを締めくくる意義深い大会だ。最終日の24日は、晴天の中、技術系種目の回転(スラローム)が行われた。

男子シッティングを制したのはワールドカップ総合チャンピオンの鈴木

選手達は第一滑走の後、「雪が固い場所、柔らかい場所があって難しいコース」と異口同音に話した。そんな中で安定した滑りを見せたのは、男子シッティングの鈴木猛史(LW12-2)だ。2本とも圧巻のスピードでフィニッシュし、2位の狩野亮(LW11)に合計3秒以上の差をつけて優勝を果たした。

レース後、鈴木は「横から横への振り幅が大きいセットもあれば、斜度があってまっすぐ落ちるようなセットもある。どんなコースにでも対応できる選手になりたい」と力強く語った。

日本チームを牽引する存在の森井大輝(LW11)は第1滑走の3旗門目でコースアウト。「めったにないことだけど、コースを攻めた結果なので悔いはない」と振り返った。

今シーズン好調の鈴木は、ワールドカップの年間合計ポイントで決まる「IPCアルペンスキーワールドカップ」の2012-2013シッティング総合チャンピオン。同2位の森井とともに、2シーズン連続で日本勢が1位と2位の座を獲得している(昨シーズンは森井が1位、鈴木が2位)。「練習量こそ海外の選手に劣るけれど、日本勢は内容の濃い練習をしている。自分たちがやっていることに自信を持っていいいと思う」(鈴木)。来年3月のソチパラリンピックに向けて順調な様子をアピールした。

男子スタンディングは三澤が優勝

男子スタンディングは、三澤拓(LW2)がスーパーコンビ、大回転に続いて優勝。今大会、三澤と接戦を演じてきた小池岳太(LW6/8-2)は、第1滑走で転倒し、無念の途中棄権となった。

果敢な滑りを見せるスタンディング1位の三澤拓

優勝した三澤は、第2滑走を振り返り「ラインをまっすぐに行きすぎて、ちょっとミスっちゃいました」と悔しがった。「小池君がコースアウトになったので、(確実に優勝するために)スピードを抑えてもよかったんだけど……。ソチパラリンピックも今日のような雪でレースをする可能性があるので、コースを攻めに行ったのですが、まだまだ攻略は難しい。(片足の自分に比べて、コントロールしながら滑ることができる)二本足の海外勢と戦うためにも、難しいコースを練習していきたい」と続けた。

女子シッティングカテゴリーは、2010年にナショナルチームを引退したベテランの大日方邦子(LW12-2)が今大会4冠を達成。知的障害カテゴリーは、木村嘉秀(男子)、松本馨代(女子)がそれぞれ優勝。男子視覚障害カテゴリーは田中千章(B2)が、男子聴覚障害カテゴリーは中村晃大が制した。

(取材・文/瀬長あすか、撮影/吉村もと)