クロスカントリー, 冬季競技 — 2013/2/11 月曜日 at 15:16:21

ソチまで1年! クロスカントリースキーのジャパンパラ開催

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ハードな白馬のコースを力走する久保恒造。ソチでの活躍に期待がかかる
ハードな白馬のコースを力走する久保恒造。ソチでの活躍に期待がかかる/撮影:吉村もと

2月8日から10日までの3日間、長野白馬スノーハープでジャパンパラクロスカントリースキー競技大会が開催された。2014年にソチパラリンピックを控える選手を含む約30人がエントリー。それぞれがターゲットに合わせたスピードレースを展開した。

大会最終日、雪のなか行われた男子シッティングのショート(5km)では、夏季パラリンピック競技の車いすマラソンでも活躍する久保恒造(LW11/日立ソリューションズ)が圧巻の優勝。前日のロング(10km)に続き、危なげないレース運びでフィニッシュし、関係者や応援団の視線を集めた。日本代表チームの一員でもある久保は、1月のワールドカップアメリカ大会でバイアスロン3冠を達成し、世界の強豪と渡り合える実力を証明した。だが、強豪ロシア勢との勝負はこれからだ。3月に開催されるワールドカップ最終戦のソチ大会の順位がパラリンピックへの試金石となる。「調整はまずまず。これからスピードを上げていく」と久保。2度目のパラリンピック出場へ向けて着々と準備を進めている。

2種目を制し、さすがの存在感を見せた新田

スタンディングカテゴリーで優勝した新田佳浩
男子スタンディングカテゴリーで優勝した新田佳浩

バンクーバーで2個の金メダルを獲得したスタンディングカテゴリーの新田佳浩(LW8/日立ソリューションズ)は、クラシカル(5km)とフリー(10km)に出場。腱鞘炎でストックが持ちにくいという右手をかばいながらも、安定した強さを見せた。試合終了後、「(腱鞘炎は)崩れたフォームを戻すチャンス。もう一度基本を見直し、シーズンを戦っていきたい」と前を向いた。すでにソチのコースを試走し、戦略を描き始めている日本のエース。「ワックスマンとのコミュニケーション、レース直前の板の選択もカギになる」と語り、ビッグイヤーを見据えていた。

太田渉子(LW8/日立ソリューションズ)が牽引するスタンディング女子は、今季ワールドカップに初参戦した阿部友里香(LW6/日立ソリューションズ)が2位。出来島桃子(LW6/新発田市役所)は3位だった。

女子シッティングクラスに出場した中学三年生の江野麻由子
女子シッティングクラスに出場した中学三年生の江野麻由子

▼各選手のコメントは以下の通り

佐藤圭一(スタンディングLW8/エイベックス・エンターテインメント)
「海外を転戦しトップ選手との実力差を痛感しているが、ソチに標準をあわせ、自分で気持ちを高めながらやっている。やっぱりメダルが欲しい。なんとかくらいついていきたい。自信を持ってソチに挑めるように、1年後を見越したトレーニングをしていきます」

江野麻由子(シッティングLW11.5/秋田・大館市第一中学校)
小学3年からシットスキーに乗り始めた15歳。「当面の目標は、IPC(国際パラリンピック委員会)のポイントに関わる国際大会に出場すること。年末年始はスキーに打ち込み、力がついている実感があった。高校生になってからも記録を伸ばしていきたい」

知的障害カテゴリーの表彰式。優勝した西村潤一はジャパンパラ14連覇中
知的障害カテゴリーの表彰式で笑顔を見せる選手たち

西村潤一(知的障害カテゴリー/宇野甘源堂)
フリーとクラシカルで2冠を達成。「これからも今大会以上の走りをし、好成績を出したい。表彰台の一番高い場所を狙います。ジャパンパラ15連覇を目指してがんばりたいです」

(取材・文/瀬長あすか、撮影/吉村もと)