車いすカーリング — 2010/4/15 木曜日 at 18:39:41

バンクーバーパラリンピック代表の信州チェアカーリングクラブが6連覇達成!

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6連覇を達成した信州チェアカーリングクラブと、応援に駆けつけたニッポンマン(後列右)/撮影:瀬長あすか

車いすカーリングの日本一をかけた「第6回日本車椅子カーリング選手権大会」(日本カーリング協会主催)が9日から11日まで3日間に渡り、札幌オリンピック会場の美香保体育館で開催された。5都道府県から8チームが出場して総当たり戦が行われ、バンクーバーパラリンピック日本代表の信州チェアカーリングクラブ(長野)が、7戦全勝で大会6連覇を達成した。

信州チェアカーリングクラブが全勝優勝!

バンクーバーパラリンピックに初出場した、信州チェアカーリングクラブが、貫禄の全勝優勝で記念すべきシーズンを締めくくった。

バンクーバーでの熱戦を終えた選手たちが帰国してわずか2週間ほど。
「ほっとしました」。3度ほど練習をして臨んだ選手権での勝利に、選手たちは口をそろえた。

国内では頭ひとつ抜けている。勝って当然という雰囲気のなか、6連覇がかかる信州にとって気の抜けない戦いが続いた。リンク確保などの事情で、決勝ラウンドはなく、総当たりのリーグ戦だけで順位を決める。「自分たちもミスをするし、相手もミスをする。油断できない」(スキップの中島)。ひとつのミスが勝敗を分ける怖さを知っているから、全力で戦い抜いた。

実際のところ、経験の浅いチームが健闘した大会だった。初出場のチーム札幌(北海道)が2位、結成2年目の青森チェアカーリングクラブが3位に。チェアカーリングの公式戦は年一度の本大会のみ。「国内チームのデータがなく、攻略に苦労した」とは信州のサード・市川。信州に2-13のスコアだった青森のスキップ・野澤は「今年は勉強をさせてもらった。また来年の対戦に向けて練習を重ねる」と手ごたえを得た様子だった。日本国内は、それぞれのチームが信州の背中を追うかたちだが、新興のチームが力をつけてくれば面白くなりそうだ。

また、競技人口の広がりが見えた大会だった。北見チェアカーリングクラブ チーム北見のリード・松田華奈は中学に入学したての12歳。「知っている競技だったし、パラリンピックの種目でもあるから」と、約3ヵ月前にカーリングを始めた。本大会では、パラリンピックに出場した最年長選手である信州のセカンド・比田井(75歳)との、年の差63歳対決が実現。会場に明るい話題を提供した。その他に、リリースしやすく改良したキューを使用する頚椎損傷など四肢麻痺の選手や、まだパラリンピックでは認められていない電動車いすユーザーの姿も。誰もが参加できるユニバーサルスポーツとしての可能性を広げている。

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車いすカーリングの公式戦は年に一度。09年度の本大会は、健常のカーリング日本選手権と同じ、北海道で開かれた

優勝した信州チェアカーリングクラブは、今年11月に行われる世界選手権予選大会(開催地未定)への出場権を獲得。先のパラリンピックでは、決勝ラウンド進出こそならなかったが、イタリア、スイス、スウェーデンに勝ち星を挙げ、世界と戦える力を見せた。信州を母体とするチームジャパンは、2014年ソチパラリンピックを目指し、再び世界に挑む。

第6回 日本車椅子カーリング選手権 最終順位

1位 信州チェアカーリングクラブ(長野)
2位 チーム札幌(北海道)
3位 青森チェアカーリングクラブ(青森)
4位 北見チェアカーリングクラブ チーム北見(北海道)
5位 北見チェアカーリングクラブ チーム常呂(北海道)
6位 ease埼玉チェア(埼玉)
7位 車椅子カーリング゙旭川キュー斗(北海道)
8位 チーム山梨(山梨)

(取材・文/瀬長あすか)