【バンクーバーパラリンピック】日本、強豪カナダに敗れる

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氷の状態を見極めながらストーンをリリースする、サードの市川勝男/撮影:吉村もと

予選リーグ3日目、日本は強豪のカナダと対戦し、大敗を喫した。

予選トーナメント第3日(第1試合) 日本2‐13カナダ

メープルリーフのカナダ国旗が翻る客席は、好ショットが生まれる度に歓声が沸く。カナダとの対戦は完全アウェイだった。だが、日本の好ショットにも拍手が送られる。そんな観客を前に「競り合ったいい試合をしたかった」(スキップの中島洋治)。しかし、ミスが続き、それは叶わなかった。

日本選手は、バンクーバーパラリンピックセンターの重い氷に苦しんでいる。この2日間、氷が重い状態の序盤に、思うようなショットが打てない。各選手のデリバリーが普段より2秒も長くかかっている状態だ。
「滑り出しのウェイトを出そうとしてフォームが崩れてしまった」とは中島。
氷に適応できず、フォームを意識するあまり、ミスショットを連発、思うように試合を進めることができなかった。

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作戦を練るサードの市川とスキップの中島

メンタルの弱さも影響した。
「ドローに自信が持てず、第1エンドから弱気になっていた。逃げの気持ちがショットの選択ミスにつながった」(中島)
6点ビハインドで迎えた第7エンドでは、ドローショットを回避し、失点を最小限に抑えようとテイクアウトを選択。結局、5点を失い、完敗する形になった。

後半は、昨日同様ストーンの滑りが速くなったが、作戦が当たらなかった。試合後、サードの市川勝男は「作戦ミス。すべてが噛み合わなかった」と唇を噛んだ。

日本は4試合を終えて1勝3敗。明日はノルウェー、スイスと対戦する。

試合後の各選手のコメントは以下の通り

▽比田井のコメント

「自分たちのことで頭がいっぱいで、観客の声援は耳に入らなかった」

▽市川のコメント

「散々たる内容だった。相手が強いのではなく、自分たちの作戦ミス、そして幅を読めなかったことが敗因」

▽カナダのサードDarryl NEIGHBOURのコメント

「アイスの状態がとてもよかった。チームのみんなもよかった」

▽カナダのスキップJim ARMSTRONGのコメント

「決して簡単なゲームだったわけではない。私たちが良かっただけ。アイスとストーンとの合性もよかった。私たちは堅実にプレーした。(第1エンドで3点を取れたことに対して)きょうは早いうちに点数が取れてよかった。アイスについては、よく曲がっていたがそれは一貫していることだから問題はない」

▼15日の日本戦の結果

日本 0001010×=2
カナダ3120205×=13

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前日に決勝リーグ進出を決めたアイススレッジホッケーの日本代表選手らも応援に駆け付けた

(取材・文/瀬長あすか、撮影/吉村もと)