【バンクーバーパラリンピック】日本、延長でスイスに勝利し2勝目!

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ショットの確実性を表すショット率が高い、リードの斉藤あや子/撮影:吉村もと

バンクーバー・パラリンピック・センターで行われている車いすカーリングは、予選リーグ4日目。第1試合でノルウェーと対戦した日本は、3-11で敗れたが、続く第2試合では延長の末、スイスを6-5で下し、2勝目を挙げた。

予選トーナメント第4日(第1試合) 日本3‐11ノルウェー

16日(現地時間)12時30分から、客席に近いシートDで日本はノルウェーと対戦した。日本のメンバーは、リード斉藤あや子、サード市川勝男、スキップの中島洋治、そしてセカンドにはリザーブの小川亜希。
試合はノルウェーが先制。ノルウェーが確実にストーンを置いていく一方で、日本はドローショットがなかなか決まらない。
好機だった第5エンドも、中島の2投目が決まらず、2得点を挙げるに止まり、結局3-11で敗れた。

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過去に2度世界選手権を制しているノルウェー

サードの市川は、ショット率25%と不調のスキップに対し「(昨日の反省点をいかし)スキップからの幅の指示が読めないときは、確認してから投げたり、自分で修正したりした。ただ、本人はスランプというか悪循環に陥っているようで……。(デリバリーは)感覚で行うものなので、あとは自分でなんとかしてもらうしかない」と口にした。
難しい氷に、チーム全体が混乱している様子だった。

予選トーナメント第4日(第2試合) 日本6‐5スイス

続いて18時からの第2試合では、スイスと対戦。日本は延長を制して待望の2勝目を挙げた。

序盤は、スキップ中島洋治のショットが決まらず、スイスに1点ずつ得点される苦しい展開だったが、サード市川勝男のショットが好調で、第6エンドに3点を奪って逆転に成功。

続く第7エンド、スイスのサードHUETTENMOSER Claudiaが日本ストーンを鮮やかにはじき出し、試合を再びひっくり返す。そして4-5で迎えた最終の第8エンド、日本は1点を返して同点。試合は延長戦にもつれ込んだ。

延長の第9エンド、持ち時間は各チーム10分。日本は不利な先攻だった。スイスのリードKEHRLI Antonのストーンがハウス内に納まり、日本にプレッシャーをかける。
直後の斉藤あや子の2投目。アウトターンをかけたショットが中央近くで止まる絶妙のドロー。その後、日本チームは斉藤のストーンを全員で守りきり、勝ち星をもぎ取った。

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第1試合、観客席はシートAで行われていたカナダの応援で盛り上がる

試合後、斉藤は「私が輪の中に投げれば、みんなが守ってくれると思っていた」とにっこり。

敗戦したノルウェー戦の後、チームでじっくりと話し合った。「コーチから『自分を信じて、いつも通りやれば大丈夫』と言われたことが大きかった」と斉藤は話す。

比田井が「お待たせしました!」と勝利を喜べば、スキップの中島も「次につなげていきたい」と笑顔をのぞかせる。

苦しんで掴んだ一勝は、大きな自信になる。初出場「クリスタル・ジャパン・チェアーズ」の挑戦は続く。

▼16日の日本戦の結果

ノルウェー23130204=11
日本   0000201×=3

スイス 111000200=5
日本  000112011=6

▼車いすカーリング勝敗表(16日現在)

1位/カナダ=6試合・5勝・1敗
2位/韓国=6試合・4勝・2敗
2位/アメリカ=6試合・4勝・2敗
4位/ドイツ=6試合・3勝・3敗
4位/ノルウェー=6試合・3勝・3敗
4位/スウェーデン=6試合・3勝・3敗
7位/イギリス=6試合・2勝・4敗
7位/イタリア=6試合・2勝・4敗
7位/日本=6試合・2勝・4敗
7位/スイス=6試合・2勝・4敗

(取材・文/瀬長あすか、撮影/吉村もと)