パリ2024パラリンピック — 2024/9/9 月曜日 at 12:32:54

【パリ2024】12日間の熱戦に幕、4年後はロサンゼルスで

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12日間の熱戦が繰り広げられたパリ2024パラリンピックが閉幕(撮影/植原義晴)

パリ2024パラリンピックは8日、競技最終日を迎えた。マラソンの男子車いす(T54)で鈴木朋樹(トヨタ自動車)が、また女子視覚障害(T12)で道下美里(三井住友海上火災保険)がそれぞれ銅メダルを獲得した。

すべての競技が終了し、日本勢は41個(金14、銀10、銅17)のメダルを獲得。車いすテニスでは男子の小田凱人(東海理化)が初出場で金メダルを手にし、女子の上地結衣(三井住友銀行)は単複二冠を達成した。車いすラグビーは悲願の初優勝を果たし、男子ゴールボールも史上初の金メダルを獲得。水泳では木村敬一(東京ガス)が男子100mバタフライ(T11)と男子50m自由形(T11)の2種目で金メダルを獲得し、鈴木孝幸(ゴールドウィン)は男子50m平泳ぎ(SB3)で優勝したのをはじめ、リレーを除き、エントリーした4種目すべてでメダルを獲得した。日本のメダルランキングは10位だった。また、開催国のフランスは75個(金19、銀28、銅28)で8位。もっともメダルを獲得したのは中国で、220個(金94、銀76、銅50)だった。

現地時間の午後8時半からは、雨が降るなかスタッド・ド・フランスで閉会式が行われた。日本代表選手団の旗手は、水泳の木村と卓球の和田なつき(内田洋行)が務めた。和田は知的障害クラスの女子シングルスで金メダルを獲得。日本パラリンピック委員会を通し、「初めてのパラリンピックを自分らしく最後まで戦い抜けてすごく嬉しい。目標としていた金メダルを獲れてすごく幸せ」とコメントを発表した。

次回は2028年にアメリカのロサンゼルスで行われる。パリ大会で行われた22競技に加え、クライミングが正式競技として採用される。

(取材・文/荒木美晴、撮影/植原義晴)