パリ2024オリンピック・パラリンピックのローイング日本代表選手団の壮行会が15日、東京・明治記念館で開かれた。
壮行会に先立ち行われたメディア向け記者会見には、パラリンピックのPR1男子シングルスカルに出場する森卓也（CHAXパラアスリートチーム／医療法人養和会）がオリンピック代表選手らとともに登壇した。右肩の怪我によりパラ陸上の砲丸投げ（F55）から転向した森は、「転向して3年でパラに出場できることになった。番狂わせを起こしたい」と力強く語った。
森は今年4月のパラ予選となるアジア・オセアニア大陸予選（韓国）で2位となり、この大会での出場権獲得は逃したと思われたが、その後に1位のカザフスタンの選手がルール違反で失格となり、繰り上がりでパリ大会の代表の座を手にした。「地元に帰ってみると、すごく反響があった」と振り返る森。
「僕は周りの人のサポートがないと練習ができない。パリでは、3年間サポートしてくれた米子ローイング協会や職場の同僚に笑顔でいい報告ができるような漕ぎをしたい」と、活躍を誓っていた。
（取材・文・撮影／荒木美晴）
