4年に一度のアジアのパラスポーツの祭典「愛知・名古屋2026アジアパラ競技大会」の開会式が18日、パロマ瑞穂スタジアムで行われた。45カ国・地域から選手約4,000人のアスリートが参加し、18競技502種目でメダルを競う。日本選手団は全18競技に選手282人を派遣する。
日本でアジアパラ競技大会が行われるのは今回が初めて。一方、前身となる「極東・南太平洋身体障害者スポーツ大会(フェスピック)」は、1975年に大分県で初開催されて以降、計9回開催されてきた。今大会は、こうした長い歴史を受け継ぐ大会でもある。
午後6時に始まった開会式には、天皇陛下と大会名誉総裁を務める秋篠宮さま、秋篠宮妃紀子さまも出席された。日本代表選手団は最後に入場。旗手を務めた車いすラグビーの橋本勝也(アモーヴァ・アセットマネジメント)と陸上の中川もえ(東京大院)を先頭に、選手やスタッフら約60人が晴れやかな表情で行進した。
大会スローガンは「IMAGINE INE HEART こころを、ひとつに。」。愛知県内31の自治体で採火され、多くの人につながれてきた聖火はスタジアムへ。元車いすバスケットボール選手の三宅克己さん、元陸上選手の中西摩耶さん、アルペンスキーの村岡桃佳によって聖火台に灯され、大会の幕開けを告げた。
日本パラリンピック委員会は選手のコメントを発表。パラバドミントンでパラリンピック2連覇を果たしている里見紗李奈(NTT都市開発)は「日本の皆さんに応援して良かったと思っていただけるようなプレーを届けたいです。 ぜひ一緒に盛り上がって楽しんでください!」と呼びかけた。大会連覇が期待される男子車いすバスケットボールの鳥海連志(神奈川VANGUARDS)は「自分らしいプレーをしたいと思います。応援よろしくお願いします」と意気込みを示した。
日本代表選手団最年少の14歳で水泳に出場する山田龍芽(宮前ドルフィン)は「自分に厳しく最高の花舞台にしたい!」と決意を表明。ニューイヤー駅伝で区間賞を獲得し、網膜色素変性症による視力低下を受けて今年からパラ陸上にも取り組む嶋津雄大(GMOインターネットグループ)は「誇りを胸に、皆さんの応援パワーを力にして全力で頑張ります!」と力を込めた。
車いすテニスでは、男女シングルス優勝者にロサンゼルス2028パラリンピックの出場権が与えられる。地元・愛知県出身で、開会式で選手宣誓を行った男子世界ランキング1位の小田凱人(東海理化)は「持てる力をすべて出し切って優勝し、車いすテニスの魅力をもっと多くの人に届けたい!」抱負を語った。3連覇がかかる女子の上地結衣(三井住友銀行)も「ロサンゼルス2028につながる大切な大会。支えてくれた皆さんへの感謝を胸に、優勝を目指します」と、目標を掲げた。
大会は愛知県と静岡県の会場で24日まで行われる。
(取材・文/荒木美晴、写真/植原義晴)
MA SPORTS 代表者、ライター