4年に一度の氷と雪の祭典、北京2022パラリンピック冬季競技大会が4日、開幕した。13日までの10日間にわたり、アルペンスキー、バイアスロン、クロスカントリースキー、スノーボード、アイスホッケー、車いすカーリングの6競技78種目が実施される。
ロシアのウクライナ侵攻を受け、当初国際パラリンピック委員会(IPC)はロシアと同盟国ベラルーシの選手団の参加を中立選手として認める方針を示していたが、一転して開幕前日の3日になって両国を大会から除外することを決めた。大会には46の国・地域から約560人の選手が参加する。
日本代表選手団は、アルペンスキー、クロスカントリースキー、バイアスロン、スノーボードの4競技に29人(競技パートナー1人)が参加する。アイスホッケーと車いすカーリングは出場しない。
開会式は現地時間の午後8時から国家体育館(通称・鳥の巣)で行われた。入場行進は1文字目の漢字表記の画数の少ない国から入場し、日本代表選手団はベルギーに続いて2番目に入場。旗手の川除大輝(クロスカントリースキー/日立ソリューションズジュニアスキークラブ)を先頭に、選手らが手を振りながら笑顔で行進した。4番目にウクライナが登場すると、会場から大きな拍手が送られた。
今大会は、前回の平昌大会で金メダルを含む5個のメダルを獲得した日本選手団主将の村岡桃佳(トヨタ自動車)をはじめ、アルペンスキー陣の活躍に注目が集まる。強豪のロシア勢が不在となったクロスカントリースキー/バイアスロンでは、新たなチャンピオンが誕生するか。スノーボードは日本から過去最多の6人が出場。スノーボードクロスとバンクドスラロームの2種目ともにメダル獲得が期待される。
(取材・文/荒木美晴、撮影/Kohei MARUYAMA)