片足で、目隠しで壁を登る――ロス2028大会で初採用・パラクライミングの魅力を体感

クライミングに挑戦する参加者にアドバイスを送る渡邊(左)=livedoor URBAN SPORTS PARK(撮影/植原義晴)

東京都によるパラスポーツ応援プロジェクト「TEAM BEYOND」は1日、東京・有明のlivedoor URBAN SPORTS PARKで、パラアスリートの技を体感するワークショップ「夏休みクライミングチャレンジ」を開催した。パラクライミングはロサンゼルス2028パラリンピック競技大会(以下、ロス2028大会)で初採用される注目競技。定員120人に対し、約1,500人の応募が集まり、抽選で選ばれた親子連れらが参加した。

プログラムでは、全身を使って壁を登るクライミングの楽しさに加え、片足を使わずに登る方法や、視覚を遮った状態でホールドを探す工夫など、パラクライミングならではの技術を体験。講師は、視覚障害B1クラスの會田祥(三井住友海上あいおい生命保険)、片下肢機能障害AL2クラスの渡邉雅子(EY新日本有限責任監査法人)と結城周平(三井住友海上あいおい生命保険)、神経障害RP1クラスの岡田卓也(Labcorp Laboratories japan G.K.)の4選手が務めた。

デモンストレーションでサイトガイドの田中星司さんの声を頼りに壁を登る會田

参加者はボルダリングで身体を慣らしたあと、渡邊による「片足登り」と會田による「目隠し登り」のデモンストレーションを見学。「すごい!」と歓声を上げると、グループに分かれて片足での重心移動や、アイマスクを装着してサイトガイドの声を頼りに上る方法に挑戦した。

小学4年の女児は「片足だとホールドが近くにあっても簡単には登れなくて難しかった」と話し、同4年の男児は「選手のすごさがよくわかった。夏休みに面白い体験ができた」と笑顔。渡邊も「みなさん怪我無く笑顔で登れたことがうれしい。この機会にパラクライミングを知ってもらえたら」と語った。

パラクライミングは12m以上の壁を登るリード種目で、到達高度で競う競技。障害の種類や程度によって男女計20のクラスに分かれ、ロス2028大会では男女各4種目が実施される予定だ。出場枠は来年の世界選手権、再来年の予選会で争われる見込み。世界選手権で7度の優勝を誇り、今季のワールドクライミングパラシリーズでも開幕2連勝を飾った會田は、「パラリンピックはまだ誰も経験したことのない舞台。2032年、2036年へとつながるパフォーマンスを見せられるよう、精一杯挑戦したい」と力強く語った。

(取材・文/荒木美晴、写真/植原義晴)