【9月14日/第7日目】自転車・ロードでダブル銀! 車いすテニスでは上地が女子初のメダル獲得

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日本のメダルラッシュが続いている。

自転車・ロードには日本から有力選手が登場した。男子個人ロードタイムトライアル(運動機能障害C3)で3大会連続のパラリンピック出場となる藤田征樹(日立建機)が39分30秒41のタイムで銀メダルに輝くと、女子タンデム(視覚障害)では自転車日本女子で初めてのパラリンピック出場を果たした鹿沼由理恵(楽天ソシオビジネス)と田中まい(パイロット/日本競輪選手会千葉支部)組も39分32秒92のタイムでフィニッシュ。藤田は3大会連続メダルの偉業を達成し、鹿沼はトラックでメダルを獲得できなかった悔しさをバネに、念願の銀メダルを手にした。また運動機能障害C2クラスの川本翔大(大和産業)は32分25秒97で13位、運動機能障害C4の石井雅史(藤沢市みらい創造財団)は42分06秒80で11位となった。

車いすテニスの女子シングルス3位決定戦では世界ランキング2位の上地結衣(エイベックス・グループ・ホールディングス)が、世界ランキング7位のディーデ・デ・フロート(オランダ)と対戦し、セットカウント2―0でストレート勝ちをおさめて銅メダルを獲得した。車いすテニスでは日本女子史上初のメダルとなった。

水泳では、男子100mバタフライ(視覚障害S11)決勝で木村敬一(東京ガス)が1分02秒43で銀メダルに輝き、今大会3つ目のメダルを獲得した。男子100m平泳ぎ(知的障害)では3人の選手が出場し、田中康大(あひるの会あかね園)が1分08秒65で予選4位、林田泰河(横浜市神奈川区役所)が1分10秒70で予選6位につけて決勝へ。決勝では田中が1分07秒82のタイムで3位とわずかの差で4位。林田は1分11秒26で7位となった。廣田真一(さんらいず松原)は10位予選で敗退となった。男子50m平泳ぎ(運動機能障害SB3)では鈴木孝幸(ゴールドウイン)が49秒71で予選2位につけるも、続く決勝では49秒96で4位に。女子50m自由形(視覚障害S13)では笠本明里(大塚商会)が31秒86で予選20位だった。

陸上では、女子400m(切断などT47)決勝で辻沙絵(日本体育大)が1分00秒62で3位となり銅メダル獲得。パラリンピック初出場で初メダルとなった。女子400m(脳性まひT38)決勝では、髙松佑圭(特別養護老人ホーム浜木綿苑)が1分11秒64で7位、女子400m(脳性まひT34)決勝では北浦春香(アシックス)が1分13秒82で6位、男子砲丸投げ(車いすF53)決勝では、これまで円盤投げで活躍してきた68歳の大井利江(北海道・東北身体障害者陸上競技協会)が6m48で7位、男子走り幅跳び(切断などT47)決勝では、芦田創(トヨタ自動車)が6m52で12位となった。

その他、陸上競技の予選では、男子100m(切断などT42)で3大会連続の出場の山本篤(スズキ)が12秒87で2組5位。全体の8番目で決勝進出、女子200m(切断などT44)でも髙桑早生(エイベックス・グループ・ホールディングス)が28秒77で全体の8番目につけて記録により決勝進出を果たした。男子800m(車いすT53)では松永仁志(グロップサンセリテ)が1分44秒67で予選12位、男子800m(車いすT54)予選では樋口政幸(プーマジャパン)が1分38秒77で全体の16位となり、どちらも決勝進出とはならなかった。

ボッチャでは、昨日に続き4人の選手が予選リーグを戦い、杉村英孝(伊豆介護センター)と廣鍚隆喜(アルムの森 ペーターの丘)がそれぞれ2勝を挙げ、準々決勝進出を決めた。この日、個人(脳性まひBC2)G組の杉村はDamian Oseguera(メキシコ)と対戦し6―1で勝利、個人(脳性まひBC2)E組の廣鍚はRobert Mezik(スロバキア)と対戦し4―2で勝利した。個人(運動機能障害BC3)G組の高橋和樹(自立生活センターくれぱす)はPatrick Wilson(イギリス)と対戦3―5で敗れ1勝1敗で予選敗退、個人(脳性まひBC1)A組の藤井友里子(北陸銀行事務センター)は2戦を戦い、Jose Carlos Chagas(ブラジル)に1―5、Kai Sun(中国)とはタイブレイクを落として0勝3敗となり、準々決勝突破とはならなかった。

ゴールボール女子の準々決勝で日本は中国と対戦。3―5で敗れ、2大会連覇はならなかった。日本は前半、先制し立て続けに得点を重ね2―1で折り返したが、後半に1点を奪われ延長戦へ。3分ハーフの延長戦でも決着がつかないため、エクストラスローが行われ、日本は得点したが中国が3得点し、結果、日本はベスト8敗退となった。

リオパラリンピックで初めて競技に採用されたカヌーでは、女子スプリント・カヤックシングル200m(運動機能障害KL1)予選に、東京大会で活躍が期待される 瀬立モニカ(筑波大)が登場。予選1組では1分10秒129でこの組4位となり準決勝進出。続く準決勝では1分09秒073をマークし4位で決勝進出を果たした。

馬術の個人規定(障害1b)では宮路満英(セールスフォースドットコム)が得点率58.966で11位となった。フリースタイルには進めなかったが、試合後は東京パラリンピックを見据えたコメントを残していた。

この日から始まったウィルチェアーラグビーの試合は、混合1次リーグB組の日本がスウェーデンと対戦。池崎大輔(三菱商事)が得点を量産し50―46で初戦を白星で飾った。次戦はフランスとの対戦となる。

(構成/TEAM A)