バドミントン — 2016/12/23 金曜日 at 18:35:22

2020東京の新競技、パラバドミントンの日本一をかけた熱き戦い

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立位混合(SU5+)女子ダブルスは、東京パラリンピックでも活躍が期待される豊田・杉野組が優勝!
立位混合(SU5+)女子ダブルスは、東京パラリンピックでも活躍が期待される豊田・杉野組が優勝!

「第2回日本障がい者バドミントン選手権大会」が12月17日から2日間にわたり、千葉市の千葉大学体育館で開催された。大きく分けて「車椅子」と「立位」のカテゴリーがあり、障がいの程度によって区分された各クラスで日本一を争った。

とくにアジアで盛んなパラバドミントン。これまではアジアパラ競技大会と世界選手権が2大大会とされてきたが、2020年東京パラリンピックから正式競技種目になり、選手のモチベーションが大きく変化している。競技に専念できる環境を整える選手が増加し、それに伴ってスキルも向上しつつある。今大会は各クラスとも例年以上に白熱した試合が繰り広げられた。

車椅子クラスのダブルス(WH1-2)決勝で激闘を制し、抱き合う大江(右)・島田組
車椅子クラスのダブルス(WH1-2)決勝で激闘を制し、抱き合う大江(右)・島田組

車椅子クラス男子シングルス(WH1)は、長島理が連覇。前身の大会を合わせると通算13度目の日本一の座に輝いた。ダブルス(WH1-2)では大江守・島田務組が優勝候補の長島・山見誠治組をストレートで破って優勝。大江と島田はペアを組んで4年。「頂点を目指してフィジカルやチェアワークの強化を図ってきた。嬉しいです」と笑顔で話した。女子は小林悦子が単複優勝を飾った。

注目を集めた立位混合クラス(SU5+)男子は、正垣源が単複二冠を達成。女子シングルスは鈴木亜弥子、ダブルスは豊田まみ子・杉野明子組が制した。立位下肢クラス(SL3)男子は、藤原大輔がシングルス・ダブルスともに優勝。女子シングルスは伊藤則子が全勝で頂点に立った。SL4男子シングルスは竹山隆人、女子は藤野遼が制した。

なお、今大会は世界バドミントン連盟(BWF)が主管するパラバドミントン国際大会でクラスがない、聴覚障がいや知的障がいの選手も出場した。