【DAY8】大会最終日、自転車で日本勢がメダルラッシュ!

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「不得意」というトラックで結果を残した野口。2020年東京パラリンピックでは金メダルを目指す(撮影/植原義晴)

アジアパラ競技大会は13日、大会最終日を迎えた。

自転車競技ではトラックレース行われ、片脚のサイクリスト・川本翔大(大和産業)が男子C1-3の1キロタイムトライアルで銅メダルを獲得。「狙っていたのは金メダル。自己ベストにも届かなかったけれど、目標にしていた中国の選手に勝ってメダルを獲れたので良かったです」と笑顔を見せた。

初めてのアジアパラ大会で川本は今大会3種目に出場し、すべてのレースでメダルを獲得。大会を振り返り、「次に向けて新たな課題も見つかったし、日本に帰ったらすぐにトレーニングしたい」と話した。

女子C1-3の500mタイムトライアルではC3の野口佳子(ウェルパーク)が銀メダル、C2の藤井美穂(楽天ソシオビジネス)が銅メダルを獲得した。野口は2016年に実業団のロードレース中の事故で高次脳機能障害を負った。その後、パラサイクリングに転向し、49歳で迎える2020年東京パラのメダル候補と期待されている。今大会は2種目でメダルを獲得。「この年でもまだ伸びるのね、と思ってくれる同世代がいてくれたら嬉しい。同じ障がいの人がまだたくさんいると思うし、活きる糧になったらいい」と語り、前を向いた。

今大会、2種目で金メダルを獲得している視覚障害の木村和平(楽天ソシオビジネス)・パイロットの倉林巧和ペアは男子1キロタイムトライアルで4位に入った。

今大会、自転車競技では出場した日本選手全員がメダルを獲得した。

(取材・文/荒木美晴、写真/植原義晴)

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