パラアイスホッケー — 2019/4/27 土曜日 at 3:51:36

【OSTRAVA 2019】世界選手権が27日に開幕、日本はAプール残留を目指す

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公式練習に臨んだ日本代表。心ひとつに、高みに挑む=チェコ・オストラバアリーナ

世界トップの8カ国が参加するパラアイスホッケーの世界選手権Aプールが27日、チェコのオストラバで開幕する。24日午前にウィーン経由で現地に到着した日本代表は26日、オストラバアリーナの本番リンクで1時間のチーム練習を行い、入念に動きの確認をしていた。日本の初戦の相手は、チェコ。キャプテンの児玉直(東京アイスバーンズ)は、「互いに先制点がほしいところ。いかに最初のチャンスをものにするか」と、ライバルとの一戦を見据える。

日本代表は登録メンバー13人中、4人が世界選手権初出場。昨年8月に結成された新チーム「ロスパーダ関西」からも濱本雅也、坂本義仁が選ばれている。経験の浅い選手を、児玉や、吉川守(長野サンダーバーズ)や須藤悟(北海道ベアーズ)、三澤英司(同)らベテラン勢がサポートする。初出場の新津和良(長野サンダーバーズ)は、「氷に乗ってみて雰囲気に圧倒されることはなかったけれど、硬くなっていたようで、英司さんに『思い切って行け』と言ってもらった。チェコのホームなので明日は会場が盛り上がるだろうけど、逆に相手にとってプレッシャーにもなりうる。何としても勝ちたい」と意気込みを語ってくれた。

今大会は前回ベスト4のアメリカ、カナダ、韓国、ノルウェー、イタリア(以上Aグループ)、スウェーデン、チェコ、そして日本(以上Bグループ)の8カ国が参加。予選グループはAとBのふたつのグループに分かれて行う。

グループBの日本代表は、27日にチェコ、28日にイタリア、30日にスウェーデンと対戦する。

日本は6位以内、Aプール残留を目指す

27日の練習では、パックを止め、動きの再確認をする場面が何度かみられた

これまでのグループ分けはそれぞれの実力が均等になるよう割り振られてきたが、近年はトップチームとそれ以外の国との点差が開く試合が増えてきたため、今大会はより実力の近いチーム同士でグループリーグを戦う方式を採用している。そのため、平昌パラリンピック決勝カードのアメリカ対カナダの試合がいきなり初戦で実現する。

日本がいるBグループは上位2チームになれば、準々決勝に進むことができ、来季のAプール残留が決定。一方、グループ下位の3・4位になった場合は決勝トーナメントに進出できず、7・8位決定戦に進むと同時に、Bプール降格となる。

2022年北京パラリンピックの出場枠は「8」。前年の世界選手権と最終予選の成績で決まる。今大会でもしもAプールに残留できなければ、次回の2021年世界選手権はまずBプールで戦い、上位をキープしのち、さらに最終予選を勝ちあがらなければならない。バンクーバーパラリンピックで銀メダル獲得後は低迷が続く日本代表は、このステップを経て平昌パラリンピックの出場権を獲得している。上位定着と降格後の再浮上が簡単ではないことを痛感している日本代表。北京パラ開催国の中国など、新興チームも着々と実力をつけてきていることからも、今大会は何としても結果を残しておきたいところだ。

中北浩仁監督は、「今季は4回にわたって海外遠征をするなど、ある程度の経験を積んできた。Aプール残留ラインの6位以内を死守したい」と話している。

(取材・文・撮影/荒木美晴)