「天皇陛下御在位三十年記念2019ジャパンパラゴールボール競技大会」が1日、千葉ポートアリーナで開幕した。昨年のアジアパラ競技大会を制した女子日本代表が、リオパラリンピック金メダルのトルコ、銅メダルのアメリカ、世界ランク1位のブラジルと頂点を争う。
予選リーグの第1試合、日本はブラジルと対戦。後攻の日本は1投目でいきなり得点。国際大会初選出の17歳、ウイングの萩原紀佳が持ち味の静かなグラウンダーを決めた。この先制点で流れを掴んだ日本は、ブラジルの力強い投球を冷静に防御し、4-0で快勝した。
しかし、続くトルコ戦では、先制点を挙げながらも4-7で逆転負け。トルコの得点源であるアルトノロクのDFの間を抜く正確なスローにゴールを許した。3戦目のアメリカ戦は2-2の引き分けとし、日本は1勝1敗1分で初日を終えた。
市川喬一ヘッドコーチは「想定外の失点が多すぎる。トルコ戦でこれだけ失点したのは初めてだし、アメリカ戦も勝てる試合を落とした。メンタルが足りない」と厳しい表情。センターの浦田理恵は「日本はディフェンスからリズムを作っていくチーム。みんなで修正して明日はよい試合をしたい」と話した。
予選リーグは2回戦総当たりで行われ、上位2チームが3日の決勝に進む。
(取材・文/荒木美晴)