ゴールボールの日本最高峰の大会である「2014日本ゴールボール選手権大会」が11月15日・16日、青梅市総合体育館で行われた。予選大会を勝ち上がった男子8チーム、女子４チームが出場し、男子は10月に行われたアジアパラ競技大会の日本代表・中村義弘率いるスーパーモンキーズ、女子は同じく日本代表の中島茜のが所属するMIXが優勝した。
男子決勝は、スーパーモンキーズと、準決勝でアジアパラ日本代表キャプテンの信沢用秀が所属するteam附属Aを破ったＩＢＫの対戦となった。得点力のある伊藤雅敏を中心に攻撃をしかけるＩＢＫに対して、スーパーモンキーズはパワーと高い守備力でゲームをコントロール。両者一歩も引かない接戦となり、最後はオーバータイムに突入し、7－6でスーパーモンキーズが勝利した。
スーパーモンキーズは晴眼者の女子選手・澤田志保も主力メンバーとして活躍。男子選手に負けない力強い投球と身体を張った守備でチームの勝利に貢献した。
ゴールボールは視覚に障がいを持つ人による競技で、選手はアイシェード（目隠し）を着用して、味方のゴールを守りながら、鈴（音源）の入ったボールを転がすように投球して得点を競う。現在、国内のプレーヤーは約130名、全国に19チームあり、各地で活動している。選手全員がアイシェードを着用するため、弱視の程度に関わらずコート上ではみなが平等だ。国内の大会では、チーム状況によっては晴眼者もプレーヤーとして出場することが可能で、今大会は男女合わせて5名の晴眼者が出場していた。
昨年より青梅市総合体育館で行われている選手権。後援の青梅市体育協会、青梅市スポーツ推進委員協議会が、事前に行われた合宿で競技補助員講習会を行い、大会に競技役員として参加するなどしてサポートしている。
