2020年東京パラリンピックに向けたゴールボール男子日本代表の強化を目的とした国際大会「2019 Goalball Japan Men’s Open」が13日から2日間の日程で、千葉県の佐倉市民体育館で行われた。
オーストラリア代表、タイ代表、カナダのバンクーバー・ゴールボール・クラブと日本代表(AとBの2チーム)が対戦。14日の決勝で、日本代表Aがタイを15-12で下して優勝した。
日本代表Aは総当たりの予選リーグで唯一、土をつけられていたタイと決勝で再戦。強力な投球に苦しみ、序盤に0-5とリードを広げられるが、山口凌河の3連続得点で流れを引き戻し、6-6で前半を折り返した。後半に再び相手にリードを許すも、辻村真貴のバウンドボールでゴールをこじ開け同点に。そこから移動攻撃や速攻など多彩な配球で得点を重ね、追いかけるタイを突き放した。
今大会最多となる24得点をマークした山口は、「チーム力でとった優勝。勝ててうれしいです」と笑顔を見せた。
また、3位決定戦では日本代表Bがオーストラリアに6-3で勝利した。成長株の金子和也、佐野優人といった10代の選手と、代表経験が豊富な信澤用秀らベテラン勢でチームを構成。初戦の日本代表Aとの試合で完敗を喫したが、2戦目以降は集中力を高め、息の合った連携プレーで立て直した。
(取材・文/荒木美晴、撮影/佐山篤)