東京パラリンピック本番の会場となる「海の森水上競技場」で6日、初めてパラカヌーの日本選手権が行われた。
5月の世界選手権(ハンガリー)の女子カヤックシングルで5位に入り、東京パラの代表に内定した瀬立モニカ(江東区カヌー協会)はこの日、2種目に出場。200mの距離で競うカヤックシングルでは、力強いパドルさばきを見せ、障がいクラスの軽い選手と競い合い、4人中2番手でゴール。WKL1クラスでは1位となり、声援を送っていた地元の応援団に向け、笑顔を見せていた。
全種目中、もっとも多い6選手がエントリーした男子シングルカヤックKL3は、小山真(埼玉県カヌー協会)が逃げ切り、優勝。「今回はタイムより勝つことが目標だったので、クリアできてよかった。本番会場は観客席が近くて、漕いでいてもみなさんの応援が力になる。いいコースだなと思う」と語った。KL2の辰己博実(テス・エンジニアリング)は、カヤックシングル、ヴァ―の2種目を制した。
(取材・文/荒木美晴、撮影/植原義晴)