ボートの東京2020オリンピック・パラリンピック出場枠を懸けた「アジア・オセアニア大陸予選」の決勝が7日、東京都江東区の海の森水上競技場で行われた。パラリンピックは優勝することが出場枠獲得の条件となっており、PR1女子シングルスカルの市川友美(湖猿RT)が12分51秒40のトップでゴールし、東京2020パラリンピックの日本代表に内定した。
一般のレースと同様に、直線の全長2000mを漕いで順位を競うボート。今大会は、体幹が効かないなど障害が比較的重く、上肢と肩のみで漕ぐ選手が1人乗りボートを使用して出場するPR1男女シングルスカルのレースを実施(男子4カ国、女子2カ国が参加)した。決勝で市川はスタート直後からリードを保ち、スリランカ選手に大差をつけて制した。内定第1号となり、試合後のリモート取材では「嬉しいです」と笑顔を見せた。市川はパラリンピック初出場。今夏の本番に向けて、「1秒でも速くなれるように練習していきたい」と意気込みを語った。
(取材・文/荒木美晴、撮影/植原義晴)