第14回全日本テコンドー選手権大会のパラ・キョルギの部が7日、駒沢オリンピック公園体育館で開催され、男子-75㎏・+75㎏級は東京2020パラリンピック日本代表に内定している工藤俊介(ダイテックス)が制した。
決勝で工藤は61㎏級から階級変更して臨んだ伊藤力(セールスフォースドットコム)と対戦。第1ラウンドは4-5と伊藤にリードを許すが、第2ラウンドで逆転し3点差をつけると、最終ラウンドも連続攻撃でポイントを重ね、22-13と突き放した。
パラリンピックの延期はポジティブにとらえ、この1年間は改めて基礎練習に取り組んだという工藤。「コロナ禍にあるけれど、大会が開催されるのであればそれに向けてしっかり準備をしていきたい。目標は金メダル獲得です」と、パラリンピック初代王者への意気込みを語った。
また、男子-61㎏級は4選手がエントリーしていたが、代表内定の田中光哉(ブリストル・マイヤーズスクイブ)はケガが回復せず棄権、他の2選手も棄権およびランダム軽量失格したことにより、阿渡健太(日揮ホールディングス)が不戦勝で優勝。女子+58㎏級は唯一のエントリーとなった太田渉子(ソフトバンク)が不戦勝となった。
(取材・文/荒木美晴、撮影/植原義晴)