逆転勝ちで決勝へ進んだ国枝・アマラーン組=オールイングランド・クラブにて
ロンドン郊外のオールイングランド・クラブで行われている、テニスのウィンブルドン選手権で現地時間の4日、車いすの部がスタートした。
今大会はダブルスのみが行われ、世界トップの4組がエントリー。今年からグランドスラム大会となり、注目されるこのビッグトーナメントに、日本からは男子の国枝慎吾が出場。国枝は、Robin Ammerlaan（オランダ）と組んだ初戦でMaikel Scheffers、Ronald Vink組（オランダ）に6-7、6-4、6-1で逆転勝ちをおさめ、5日の決勝戦進出を決めた。
第1セットは、国枝が「（相手のミスを誘う）戦術に固執しすぎたために、ロビンとのプレーがかみ合わなかった」と話す通り、序盤からリズムが掴めずに、タイブレークの接戦を落とした。しかし、第2セット中盤から、互いに声を掛け合い挽回のチャンスを作り、最終セットは完全に流れを引き寄せ、苦しみながらも試合を制した。
試合後、国枝は「苦しかった。今日のような試合をしていたら、決勝では勝てない。もう一度、ロビンとの動きを確認して、明日は悔いの残らないプレーをしたい」と話し、気を引き締めていた。
決勝では、今日の第一試合で、Stefan Olsson、Peter Wikstrom（スウェーデン）組にストレート勝ちした、Stephane Houdet、Michael Jeremiasz（フランス）と対戦する。
（原稿／荒木美晴 撮影／吉村もと）
