
「2025国際親善女子車いすバスケットボール大阪大会」が14日から3日間にわたり、Asueアリーナ大阪(大阪市中央体育館)で開催された。パリ2024パラリンピック7位の日本、同4位のカナダ、オーストラリア、タイの4カ国が参加し、頂点を競った。総当たりの予選リーグでオーストラリアに敗れた日本は2勝1敗で決勝に進出。その決勝では、予選リーグ全勝のオーストラリアと再戦し、41-49で敗れ準優勝だった。
昨年12月末、シドニー2000パラリンピック女子銅メダリストの添田智恵氏が女子日本代表ヘッドコーチに就任。今大会が“添田JAPAN”の初の国際大会となり、メンバーも次世代の選手が加わった新チームで臨んだ。2日目まで日本の得点源として活躍した郡司渚名(4.0)は欠場。それでも決勝は序盤から相手のプレスに屈せず積極的に攻め続ける日本。2点リードで迎えた第2クォーターは柳本あまね(2.5)を起点に、外から中への連携で財満いずみ(1.0)や上田千陽(4.0)らがゴールを決めるなどして6点差をつけて折り返した。しかし、後半に入るとじわじわと点差をつめられ、第4クォーターは1ゴールに留まり、逆転負けを喫した。

終盤の得点力不足は課題となった一方で、とくに前半は走り負けせず、ボールマンに対して強力なプレスで流れを作った。副キャプテンの柳本は試合後、「この次世代カテゴリーが中心のチームでこれだけ戦えたことを誇りに思う。日本代表の底上げにはこの世代の成長が絶対に必要なので、とても意味のある大会になったと思う」と振り返った。
(取材・文・撮影/荒木美晴)