13日から19日まで、富沢クロスカントリースキーコースで開催された2015 IPCクロスカントリースキーワールドカップ旭川大会。アジアで初めて開催された大会に、9ヵ国から53選手が集結し、熱戦を繰り広げた。
本大会はバイアスロンは開催されず、クロスカントリーのレースが各カテゴリー5レースずつ行われた。日本は昨年、ソチパラリピックのバイアスロン(座位)銅メダリスト久保恒造とバンクーバーパラリピックのクラシカル・スプリント(立位)銀メダリスト太田渉子がナショナルチームを退き、3年後に控える平昌パラリンピックに向けて選手の強化育成が急がれる状態だ。
そんななか、ベテランの新田佳浩(立位)がクラシカル・スプリントで銀メダル、19歳の阿部友里香(立位)がクラシカル・スプリント、フリー・スプリントで銀メダルに輝くなど健闘したが、自国開催での金メダル獲得はならなかった。
明るいニュースもあった。14歳の新鋭、星澤克(立位)、13歳でオープン出場した川除大輝(立位)が初めて国際大会の舞台を踏んだ。今後の飛躍に期待したい。
(取材・文/瀬長あすか、吉村もと)