杭州2022アジアパラ競技大会 — 2023/10/25 水曜日 at 9:16:12

【杭州2022】ブラインドフットボール代表は中国に敗れる

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中国選手と競り合いボールをキープする川村(右)(撮影/植原義晴)

杭州2022アジアパラ競技大会はブラインドフットボールの総当たりの予選2日目が行われ、世界ランキング4位の日本は同6位の中国と対戦し、0-1で敗れた。

前半は日本が両サイドで細かくパスをつなぎ、守っては高い位置でプレッシャーをかけて相手のミスを誘い、試合を組み立てた。中盤以降は中国にシュートを放たれるシーンもあったが、日本は川村怜を中心とした粘り強いディフェンスで決定打を許さなかった。しかし後半1分、日本のラインが下がり気味になったところで中国のYu Yutanにシュートを決められ、1点を追う展開に。その後の猛攻も日本の守護神・GK泉健也が身体を張ってゴールを守って追加点は許さなかったが、得点には届かなかった。

キャプテンの川村怜は、「前半は狙い通りだったが、後半は立ち上がりで間延びしてしまった。シュートレンジまで相手を侵入させてしまったことが課題」と振り返り、17歳の平林太一は「自分が疲れてきたところが、日本の守備が崩れてしまった要因のひとつだと感じている。カウンターのチャンスからドリブルで相手ゴール前まで迫れたところもあったけれど、そこで落ち着いて決められなかったのが課題。強い相手にはそうした少ないチャンスで決められるようにしたい」と話した。

車いすバスケットボール男子代表はマレーシア代表に快勝

車いすバスケットボール男子はマレーシアに95-27で勝利した。同女子は中国に33-59で敗れた。シッティングバレーボールは女子・男子代表とも中国にストレートで敗れた。

車いすテニスのシングルスは、クアードの菅野浩二(リクルートオフィスサポート)と石戸大輔(三菱オートリース)がそれぞれ準決勝で勝利。26日の決勝は日本人対決となった。また、男女シングルスは優勝すればパリ2024パラリンピックの出場権がかかる。女子は第1シードの上地結衣(三井住友銀行)が準決勝に進出。男子は世界ランキング1位の小田凱人(東海理化)、三木拓也(トヨタ自動車)、眞田卓(TOPPAN)とエントリーした全選手が準々決勝に駒を進めた。

(取材・文/荒木美晴、撮影/植原義晴)