【9月12日/第5日目】ボッチャがチーム戦で初の銀メダルを獲得! 水泳・木村が銀、陸上・切断リレーで銅

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ボッチャ日本代表=カリオカアリーナ2
ボッチャ日本代表=カリオカアリーナ2

リオパラリンピック第5日目、日本は3つのメダルを獲得した。

ボッチャ混合団体(BC1-2)決勝の相手は、世界ランキング1位でロンドン大会では金メダルを獲得しているタイ。日本は杉村英孝(伊豆介護センター)、廣瀬隆喜(アルムの森 ペーターの丘)、藤井友里子(北陸銀行事務センター)の3人が出場し、試合は第1エンドで日本が1点を先制したが、第2エンド以降は立て続けに得点を奪われ、結果は4―9で敗れたが、見事銀メダルに輝いた。日本はこの競技で初めてメダルを獲得し、快挙を達成した。

水泳の木村敬一=オリンピックアクアティクススタジアム
水泳の木村敬一=オリンピックアクアティクススタジアム

水泳では、男子50m自由形(視覚障害S11)に3大会連続出場の木村敬一(東京ガス)が登場。予選を4位で通過すると、決勝では予選よりも好タイムをマークし、銀メダルに輝いた。木村は2大会連続のメダル獲得で、自由形種目では初めてのメダルとなる。

この日、水泳で決勝に進んだのは木村を含め4人で、男子150m個人メドレー(運動機能障害SM4)の鈴木孝幸(ゴールドウイン)は2分38秒71と予選より速いタイムをマークし4位、男子100m自由形(運動機能障害S9)の山田拓朗(NTTドコモ)は57秒69で8位、女子50m自由形(運動機能障害S5)の成田真由美(日本テレビ放送網)は予選と決勝でこのクラスの日本記録を更新し、39秒23で5位となり、それぞれ入賞を果たした。

18歳の誕生日を迎えた池愛里(東京成徳大学高)は、女子100mバタフライ(運動機能障害S10)予選で自己ベストを更新し、1分13秒81で10位となった。女子50m自由形(視覚障害S11)予選では2人の日本人選手が出場し、生長奈緒美(大阪およごう会)が35秒43で13位、小野智華子(あいおいニッセイ同和損害保険)が36秒71で17位となり、また女子100m自由形(運動機能障害S9)予選でも2人の日本人選手が出場し、森下友紀(昭和女子大)が1分08秒38で17位、一ノ瀬メイ(近畿大)が1分08秒77で18位とそれぞれ予選敗退となった。

陸上のリレー日本代表(芦田創、佐藤圭太、多川知希、山本篤)=オリンピックスタジアム
陸上のリレー日本代表(芦田創、佐藤圭太、多川知希、山本篤)=オリンピックスタジアム

陸上では、男子4×100mリレー(切断などT42-47)に芦田創(トヨタ自動車)、佐藤圭太(トヨタ自動車)、多川知希(東京電力ホールディングス)、山本篤(スズキ)が出場した。タイムは日本新の44秒16。着順は4位となった日本だったが、1着でゴールしたアメリカが失格となり、繰り上げで銅メダルを獲得。今大会、陸上ではメダル第1号となった。

男子400m(車いすT52)では3選手が出場。予選では初出場の佐藤友祈(グロップサンセリテ)が59秒41の好タイムで2位、上与那原寛和(SMBC日興証券)が1分02秒67で7位、野田昭和(信聖工業)が1分03秒28で10位となり、佐藤と上与那原が13日(現地時間)の決勝に進んだ。また、男子1500m(車いすT54)予選1組に登場した樋口政幸(プーマジャパン)は、3分06秒76でこの組の2位となり、着順で決勝のチャンスをつかんだ。男子走り高跳び(切断などT44)決勝では鈴木徹(SMBC日興証券)が1m95で4位入賞、女子1500m(車いすT53)予選では中山和美(アクセンチュア)が3分32秒90で14位となり予選敗退となった。

陸上の鈴木徹=オリンピックスタジアム
陸上の鈴木徹=オリンピックスタジアム

前回金メダルのゴールボール日本女子は、予選リーグ最終戦でアルジェリアと対戦し、得点を量産し7―1で快勝。この結果、日本の予選リーグ通算成績が2勝1敗1引き分けとなり、準々決勝進出が決まった。

車いすテニス日本勢も好調を維持している。男子シングルス3回戦で、眞田卓(フリー)、三木拓也(トヨタ自動車)、国枝慎吾(ユニクロ)が戦い、眞田はステファン・オルソン(スウェーデン)に0―2で敗れたものの、三木はマイケル・シェファース(オランダ)に2―1で逆転勝ち、国枝はShunjiang Dong(中国)に2―0でストレート勝ちし、それぞれベスト8。準々決勝では、三木がステファン・ウデ(フランス)と、国枝がヨアキム・ジェラール(ベルギー)と対戦する。

車いすテニスの三木拓也=オリンピックテニスセンター
車いすテニスの三木拓也=オリンピックテニスセンター

女子シングルス準々決勝では、上地結衣(エイベックス・グループ・ホールディングス)が世界ランキング3位のマリヨレン・バウス(オランダ)に2―0で勝利。初めての準決勝進出を勝ち取った。準決勝はアニク・ファンクート(オランダ)との対戦となる。男子ダブルス準々決勝では、国枝・齋田悟司(シグマクシス)ペアはフランスのペアに2―1で勝利、オランダのペアと対戦した三木・眞田ペアも勝って日本の2ペアがそろってベスト4入り。次戦の準決勝では、国枝・齋田ペアがイギリスのペアと、三木・眞田ペアがオランダのペアと戦う。

車椅子バスケットボールは、予選1次リーグの最終戦となる第5戦が行われ、強豪オーストラリアと対戦。55―68で敗れ、通算成績1勝4敗となり9位・10位決定戦に臨むこととなった。

(構成/TEAM A、撮影/吉村もと)