パラバドミントン — 2023/11/12 日曜日 at 22:43:47

里見と梶原がライバル下し、金メダルを獲得!

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見事優勝を果たした、女子WH1の里見(左)と、男子WH2の梶原=国立代々木競技場第一体育館(撮影/植原義晴)

「ヒューリック・ダイハツ Japanパラバドミントン国際大会2023」は12日、各クラスの決勝が行われた。

女子WH1シングルスは、里見紗李奈(NTT都市開発)が尹夢璐(中国)を21-11、21-9で下し、2018年大会以来の2度目の優勝を果たした。里見は緩急をつけたショットを使い分け、相手を前後に動かして試合の主導権を握ると、最後まで攻撃的なプレーを貫き、女王の存在感を見せつけた。

前日のダブルスの準決勝では尹のペアに敗れたものの、手ごたえもあった。「昨日は自分のドロップの精度がよくて自信になっていた。ダブルスの敗戦は無駄ではなかったと感じた試合だった」と話すように、ドロップやカットを攻撃の起点として相手の動きをはやめに封じることに成功し、「いつもよりも身体のダメージが少ないというのが、今回の大きな収穫」と、うなずいた。

2月には世界選手権を控える。パリパラリンピックレースのなかでは最も重要な大会になる。「シングルスはまた彼女と当たると思う。杭州アジアパラで(フルゲームで勝ったものの)彼女に苦戦して身体がボロボロになった試合を振り返って対策をしたい。世界選手権はダブルスでジャパン国際とは違うなという姿を見せたい」と、言葉に力を込めた。

表彰式で金メダルを手にする梶原(左から2番目)。松本(右端)も銅メダルを獲得した

男子WH2シングルスは、東京パラ金メダリストの梶原大暉(日体大)が、銅メダリストの陳浩源(香港)に21-15、21-15で勝利し、大会初優勝を果たした。杭州アジアパラの準決勝で陳と対戦した際は、序盤から攻撃を意識しすぎてミスが出て、軌道修正に苦しんだ。その反省から、梶原はこの試合では「攻め急がない」ことを念頭に、相手が得意とするクリアの打ち合いに応じた。

互いに大きく動かし合い、後ろに張り付かせて前に落とし、それを拾ってまたラリーを続ける。ミスをしたほうが負けという我慢比べの展開となったが、梶原は「体力には自信がある。付き合ってあげるよ、という思いでやれていた」と、冷静に対応していたことを明かす。ゲーム終盤は相手のクリアが浅くなったところを見逃さず、シャトルを沈めて点を重ね、勝利につなげた。69分の大接戦。梶原は「こうなることは予想できていたので、そこでストレートで勝ち切れてよかった」と笑顔を見せた。

パリパラリンピックランキングで1位を独走する。そのパリの前哨戦ともいえる世界選手権が2月に行われる予定だ。ディフェンディングチャンピオンの梶原は、「絶対にタイトルを獲りたい。シングルスで2連覇、(村山浩と組む)ダブルスも優勝したい」と、力強く話した。

(取材・文/荒木美晴、撮影/植原義晴)