シッティングバレーボール — 2019/5/23 木曜日 at 23:23:25

日本での国際大会は16年ぶり、日本は力み修正できずカナダに敗れる

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国内では2003年以来となる国際大会が開幕。女子の4カ国が頂点を狙う=千葉ポートアリーナ(撮影/植原義晴)

シッティングバレーボールの国際大会「シッティングバレーボールチャレンジマッチ2019」が23日、千葉ポートアリーナで始まった。世界ランク2位の中国、同6位のカナダ、同11位のイタリア、同10位の日本の4カ国の女子代表が集結。総当たりの予選リーグを行い、26日に決勝戦が行われる。

日本は初戦でカナダと対戦し、0-3のストレートで敗れた。日本代表はエースの小方心織史が不在。強化してきたサーブと全員プレーで相手を崩したかったが、最後までリズムを掴みきれなかった。シッティングバレーボールのコートは一般の6人制バレーボールのコートより狭く設定されており、選手同士の距離が近く、ラリーのテンポも速くなる。サーブブロックも認められており、ネット際の攻防も見どころのひとつだが、この日の日本はボールの処理の甘さが目立った。

カナダのアタックを懸命に腕を伸ばして阻む日本

国内で国際大会が開かれるのは、2003年以来16年ぶりとのこと。東京2020パラリンピックの認知度も少しずつ上がり、今大会は地元の小学校・中学校・特別支援学校らの生徒たちが応援に駆け付け、大声援を送った。

キャプテンの西家道代は「一生懸命応援してくれてパワーをもらった。でも、硬さが出てしまった」と話し、17歳の波田みかも「いつもと違う環境で気づかないところで力が入ってしまった」と、振り返る。真野嘉久監督は、「目をつぶると普通のバレーボールの会場でやっているようだった。選手に変なスイッチが入って最後まで修正できなかったが、いい勉強になった」と語り、24日の中国戦に向けて気持ちを切り替えていた。

(取材・文/荒木美晴、撮影/植原義晴)