卓球 — 2023/9/3 日曜日 at 0:51:30

【ジャパンOP】櫨山がダブルス2種目制し、3冠達成! 岩渕も男子&混合で優勝

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知的障害女子ダブルスで優勝を果たした櫨山(右)・山口組=東京体育館(撮影/植原義晴)

東京体育館で行われているパラ卓球の国際大会「木下グループ ITTF JAPAN PARA OPEN 2023」は2日、各クラスのダブルス種目が行われた。

知的障害クラスの女子ダブルスは、櫨山七菜子(青葉クラブ)・山口美也(絆サンセリテ滋賀)組が、また混合ダブルスは櫨山・原一(レゾナック・ガスプロダクツ)組が優勝した。櫨山は女子シングルスも制しており、3冠を達成した。櫨山は試合後、「(3冠は)狙っていた。自分のプレーに満足している」と話した。女子ダブルスのパートナーである山口は試合を振り返り、「(櫨山選手は)頼れるお姉さん。二人で話し合って、楽しく試合ができた」と、笑顔を見せた。

息の合ったプレーを見せた混合ダブルスの岩渕・友野組。10月のアジアパラでもペアを組む

立位混合ダブルスのクラス17は、岩渕幸洋(協和キリン)・友野有理(タマディック/村上ジュニア)組が優勝を果たした。また、日本人ペア対決となった男子ダブルスのクラス18の決勝は、阿部隼万(キンライサー)・岩渕組が舟山真弘(早稲田大)・八木克勝(琉球アスティーダ)組を3-0で下し、頂点に立った。各ゲームとも後半にギアを上げ、粘る相手を振り切る展開に。岩渕は「ミスも少なく、相手のプレーを先読みして駆け引きができた」と語り、阿部も「自分がつないで、岩渕選手が攻める形ができた」と、完勝を振り返った。

立位男子ダブルスのクラス14は、金子和也(TIM総合法律事務所)・来田啓幹(日本オラクル)組がグループリーグを1位通過し、準決勝も勝利して決勝に進出。その決勝では、強豪タイのペアに敗れたが、堂々の銀メダルを手にした。

車いす混合ダブルス準優勝の中本・宮崎組。敗れたものの、粘り強いプレーで相手を追い込んだ

車いす混合ダブルスのクラス10は、中本亨(ドマーニ卓球クラブ)・宮崎恵菜(鳥取県立倉吉総合産業高/ドマーニ卓球クラブ)組が決勝に進出し、韓国人ペアに敗れて準優勝だった。中本・宮崎組は1カ月半前に急遽ペアを組むことになったが、試合中は中本が積極的に宮崎に声をかけて盛り上げ、決勝まで上り詰めた。高校生の宮崎は「緊張したけれど、中本さんと初めて組んだジャパンオープンで銀メダルを獲れて嬉しい」と、はにかんだ。中本は男子ダブルスのクラス8でも北川雄一朗(関西福祉大)と組み、3位に入った。

中村亮太・別所キミヱ組は準決勝で敗れて銅メダル。

(取材・文/荒木美晴、撮影/植原義晴)