【Writer’s eye】車いすテニスの国枝、リオ内定第1号に アジアパラ優勝で“最高峰”へスタート

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リオ、そして東京に向けた挑戦

表彰式のあと、集合写真におさまる日本代表のメンバー

車いすテニスプレーヤーにとって最高峰の大会は、パラリンピックだ。国枝にとってもその舞台は特別で、年間グランドスラム達成もパラリンピックの金メダルのための序章でしかない。そのリオパラリンピックまであと2年。「すぐそこに迫ってきたし、2年でテニスを上げていきたい」と国枝。

ロンドンパラリンピック後は、「リオで辞めようと思っていた」。だが、2016年東京パラリンピックの開催が決定し、「自分の人生において東京で行われるパラリンピックはこれが最後だろう。その時に現役でやれるチャンスがあるなら目指したい」と、競技の続行を決めた。リオで史上初の3連覇、そして東京で満員となった有明テニスの森で4連覇することが目標だ。

今回のアジアパラ競技大会では、男女シングルス優勝者にリオパラリンピックの出場権が与えられた。上地結衣(エイベックスグループホールディングス)らが出場した女子は残念ながら上地の3位が最高で、今回金メダリストの国枝が、日本選手団のなかで“リオ内定第1号”となった。

アジアパラを制し、リオへのスタートラインに立った国枝。今後のさらなる活躍に注目したい。

(取材・文/荒木美晴、撮影/吉村もと)

※この記事は、『Sportsnavi』からの転載です。

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