車いすテニス — 2017/4/24 月曜日 at 23:02:24

国枝慎吾が休養から復帰、国際大会で優勝を飾る

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リオパラリンピック後、約3か月間の休養を経て復帰した国枝慎吾=ブルボンビーンズドーム(撮影/伏屋俊邦)

リオパラリンピック後、約3か月間の休養を経て復帰した国枝慎吾=ブルボンビーンズドーム(撮影/伏屋俊邦)

車いすテニスの国際トーナメント「DUNLOP KOBE OPEN 2017」(ITF3)が兵庫県三木市のブルボンビーンズドームで開催された。日本のトップ選手のみならず、韓国、台湾、タイ、イランからも選手が参加した。

国枝慎吾(ユニクロ)がコートに戻ってきた。

1回戦で坂本圭司(大阪)に6-0、6-0で勝利すると、準決勝まで一気に駆け上がった。そこまでの3試合で落としたゲームはわずか「1」。決勝の眞田卓(凸版印刷)との対戦でも6‐1、6-3のストレートで下した。

3連覇を狙ったリオパラリンピックでは準々決勝で敗退した国枝。昨年11月に古傷の右ひじの痛みが再発。休養を余儀なくされた。練習を再開したのは今年2月下旬から。肘に痛みや違和感が出ないフォームに改造中で、「まだ体に染み込んでない。これまでの積み重ねをそうやすやすと忘れられないので」。焦らず時間をかけてひとまず8月ごろまでの長期プランをこなし、「12月とかに何ともないです、と言える状態ならいいんじゃないかなと思います」と話す。

今大会は久しぶりの実戦で、「眠りが浅くなった」と、試合ならではの緊張感を味わった。「試合を通して集中力は上げられたと思う。でもまだ20~30点くらい」。5月のジャパンオープン(福岡)は世界ランキングのトップ10全員がエントリーしている。ハイレベルな戦いが予想されるが、同11位でグランドスラムの復帰を目標に据える国枝にとって、現在の世界の勢力図の把握と手ごたえを体感する絶好の機会になる。もちろん肘の状態によるが、世界トップランカーたちとの対戦が楽しみだ。

シングルス決勝で田中愛美に勝利した上地

シングルス決勝で田中愛美に勝利した上地

女子は世界ランキング2位の上地結衣(エイベックス・グループ・ホールディングス)がシングルスで9連覇を達成。ダブルスも制し、その実力を見せつけた。今年はウィンブルドンのタイトルを狙う。全豪、全仏、全米はすでに制しており、「周りからも“あと一個!”と言われますし」と笑う。ダブルスの世界ランキング1位返り咲きも見据える。24日に誕生日を迎えたばかりの23歳が、今年も世界の頂点に挑む。

クァードはこれまで男子でプレーしていた菅野浩二(リクルートオフィスサポート)が初優勝。3月の北九州オープンに続いて頂点に立った。

表彰式後に全員で集合写真におさまる。ジュニア選手にとっては憧れのプレーヤーと接する貴重な機会になった

表彰式後に全員で集合写真におさまる。ジュニア選手にとっては憧れのプレーヤーと接する貴重な機会になった

今大会は、日本車いすテニス協会公認の国内車いすテニストーナメント、国内ジュニア車いすテニストーナメントも開催。国際大会と合わせて、127名の選手が参加した。上地の地元であり、また国枝の復帰戦ということもあり、例年以上の観客が会場で声援を送っていた。

★大会の様子はコチラから!【外部リンク⇒】DUNLOP KOBE OPEN 2017 REPORT

(取材・文/荒木美晴、撮影/伏屋俊邦)