NEWS, 車いすラグビー — 2021/6/22 火曜日 at 10:03:24

“過去最高のチーム”で、目指すは悲願の金メダル! 車いすラグビー日本代表推薦選手決定

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東京2020オリンピックに出場する男女セブンズ日本代表からのビデオメッセージを受けて、「ともに頑張ろう!」とエールを返す車いすラグビーの選手たち=パナソニックセンター東京(撮影/植原義晴)

日本車いすラグビー連盟は21日、東京2020パラリンピックの日本代表推薦選手12名を発表した。ベテランから橋本勝也(3.0/三春町役場)をはじめとした成長著しい若手までが集結した新生「TEAM JAPAN」。

2018年の世界選手権で優勝を経験したメンバーを9名有し、キャプテン・池透暢(3.0/日興アセットマネジメント)が「私自身もチームも過去最高の状態」と胸を張るこのチームは、アテネから5大会連続出場となる島川慎一(3.0/バークレイズ証券)をして「22年間見てきたなかで、今回が過去最高のチーム」と言わしめるほど。

「最高の結果を勝ち取りにいきたい」と語ったキャプテンの池

今回選考されたメンバーについて、ケビン・オアーHCは「世界屈指のハイポインターが互いの長所を活かし合えること、タイプの違う2人のミドルポインターがいることで幅広い戦術を選べること、そしてラインに組み込むことで特徴を活かせるローポインターを選んだことで、ラインの選択肢が増えて、世界のトップレベルと渡り合うための準備が整った」と語る。

前回のリオ大会で、日本は準決勝でオーストラリアに敗れ、銅メダル。「あの日のことは今でも覚えている」という乗松聖矢(1.5/SMBC日興証券)や、4位に終わったロンドン大会も経験した池崎大輔(3.0/三菱商事)は、本番まで「もっともっと自分たちを高めて金メダルを取る準備をしていきたい」と雪辱を誓った。

日本はロンドン、リオと2大会連続で金メダルを獲得した強豪・オーストラリアと同じA組で、初戦はタフな試合が予想されるフランス。次にデンマークと戦い、オーストラリアに挑む。「まずは目の前の試合に集中して、一試合ずつ地に足をつけて進めていく」というケビンHCの思いは、メンバー全員に共有されている。

会見中、選手のコメントには自信とやる気がみなぎっていた。パラリンピックで悲願の金メダル獲得を、進化した日本代表に期待せずにはいられない。

代表内定選手は以下の通り

倉橋香衣(0.5F/商船三井)、長谷川勇基(0.5/ソシエテ・ジェネラル証券)、今井友明(1.0/三菱商事)、若山英史(1.0/静岡銀行)、小川仁士(1.0/バイエル薬品)、乗松聖矢(1.5/SMBC日興証券)、中町俊耶(2.0/コロプラ)、羽賀理之(2.0/ペプチドリーム)、池透暢(3.0/日興アセットマネジメント)、池崎大輔(3.0/三菱商事)、島川慎一(3.0/バークレイズ証券)、橋本勝也(3.0/三春町役場)

本大会組み合わせ

<グループA> オーストラリア・フランス・デンマーク・日本

<グループB> アメリカ・カナダ・イギリス・ニュージーランド

 

(取材・文/山本千尋、撮影/植原義晴)