パラアイスホッケー — 2023/10/10 火曜日 at 18:36:25

日本代表が強敵倒し、Aプール昇格決定!

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世界選手権Bプールに挑んでいる日本代表。大会5日目までに4連勝とし、Aプール昇格を決めた(写真提供:日本パラアイスホッケー協会)

10月6日からカザフスタンのアスタナで開かれているパラアイスホッケーの世界選手権Bプールに出場している日本代表は10日、スロバキアに勝利して開幕から4連勝とし、来季のAプール昇格を決めた。

Bプールは世界ランキング9位以降の6チーム(スロバキア、スウェーデン、日本、フィンランド、イギリス、カザフスタン)が参加している。総当たりで試合を行い、日本は初戦でイギリスに13-0、第2戦はカザフスタンに6-0と順調な滑り出し。

第3戦の相手スウェーデンは、かつて日本とともに世界選手権Aプールやパラリンピックで戦った難敵だが、第2ピリオドでキャプテンの熊谷昌治(長野サンダーバーズ)が決めた先制点を最後まで守り切り、1-0で勝利した。

そして迎えた第4戦は、北京パラリンピック7位の強豪・スロバキアと対戦。先制点を許すが、伊藤樹(ロスパーダ関西)の得点で同点に追いつくと、続いて日本のペナルティーで一人少ない状況ながらも全員でプレッシャーをかけ続け、再び伊藤のゴールで追加点をあげた。その後、1点を返され、2-2の同点で迎えた第2ピリオドはスロバキアの猛攻にあう。しかし、今大会すべての試合でマスクを被るGK堀江航(東京アイスバーンズ)がファインセーブを連発してゴールを死守。第3ピリオド、5分間の延長戦でも決着がつかず、試合はGWS対決にもつれこんだ。先攻の日本は伊藤、熊谷、上原の3人が選ばれ、熊谷が成功。スロバキアも1人が決め、サドンデスに持ち込まれた。サドンデスはスロバキアが先攻となるが堀江がセーブして優位に立つと、日本は再び指名された伊藤が今度は落ち着いて決め、見事3-2で勝利を手にした。

この勝利で日本は単独4連勝。1敗同士のスウェーデンとスロバキアは最終日に直接対決を予定しており、日本は最終戦のフィンランド戦に敗れても2位以上が確定し、Aプール昇格を決めた。

(取材・文/荒木美晴、写真提供:日本パラアイスホッケー協会)