アイススレッジホッケー — 2012/1/23 月曜日 at 15:34:13

【JISHC2012】韓国に2-5、日本は最下位に終わる

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三位決定戦で日本に勝利し、喜びを爆発させる韓国チーム(撮影/吉村もと)

長野市のビッグハットで開催されている「IPC公認 2012ジャパンアイススレッジホッケーチャンピオンシップ」は22日、決勝と三位決定戦が行われた。三位決定戦で日本は韓国と対戦したが、2-5で敗れて最下位に沈んだ。決勝戦は、カナダがノルウェーを5-1で下し優勝した。

チャンスの場面で確実にゴールを決めた韓国に初黒星

「いちからチームを作り直さなければいけない」
試合後の中北浩仁監督の言葉が、すべてを物語っていた。

試合を重ねるごとに成長を見せる韓国代表に、初黒星を喫した。韓国の堅実なパスワークとボディチェック、パックそしてゴールへの執念は日本を上回っていた。日本は、韓国よりも早いチェックをしかけてゲームメークを狙った。だが、「相手のペースにあわせてしまう」という日本の悪い癖が出たのか、韓国のしたたかなホッケーを前にその戦略は影を潜めた。

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第3ピリオドに吉川守(FW)が技ありのゴールを入れるも韓国に及ばず

第1ピリオドの序盤に先制点を許した日本は、残り3秒で安中幹雄(FW)のゴールで同点に追いつくが、その後2失点。最終ピリオドでは、日本のパワープレーから吉川守(FW)がゴール前の混戦からこぼれたパックに素早く反応して追加点を入れるも、さらに2ゴールを許した。

試合を通して目に付いたのは、韓国の強さより日本のミスだ。不用意なオフサイドやパスミス、味方同士の接触など、これまでにないほど動きに精彩を欠いた。

中北監督は、「我々は2つめ、さらに3つめのラインの力が落ちるので、1セット目に頼らざるを得ないが、彼らの負担が大きすぎる」と分析。「選手層の厚みを増さないと、この体制では世界戦では耐えられない」と危機感をあらわにした。

2年前のバンクーバーパラリンピック時、平均年齢が36歳と出場8か国中で一番高かったのが日本だった。そのときのメンバーがほぼそのまま残り、競技を続けている。以前から若手選手の育成が急務とされているが、練習場所が限定されることや道具にお金がかかるなどの理由から、なかなか人材がそろわないのが実情だ。「金メダル獲得」を目標に掲げるソチパラリンピックまであと2年。日本はいま、非常に厳しい局面を迎えている。

決勝ではカナダがノルウェーに圧勝!

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カナダは抜群のチームワークでノルウェーにリベンジを果たした

昨年も優勝を争ったカナダとノルウェーの決勝戦。昨年はノルウェーが接戦を制したが、今年はカナダが圧倒的な強さでライバルを一蹴した。

カナダは序盤からゲームを支配。45分間のほとんどの時間を相手ゴール前でプレーし、各ピリオドでコンスタントに得点した。オフェンス、ディフェンスともに高い集中力を見せるカナダを相手に、ノルウェーはペナルティーを重ねざるを得ず、第3ピリオドに1点を返すのがやっと。シュート数もカナダ28本に対して3本と、押さえ込まれた。

《3月には世界選手権が開幕》
今年3月25日からは、ノルウェー・ハマーで世界選手権が開催される。現在、世界選手権はパラリンピック開催の前年とその前の年に開催されている。今年も世界のトップ8カ国が参加予定で、日本も出場する。

●22日試合結果●

<三位決定戦>
日本 1-0-1=2
韓国 1-2-2=5
  (日本得点:①安中 A柴 ②吉川 A上原)

<決勝>
カナダ 2-1-2=5
ノルウェー 0-0-1=1

●最終順位●
1位 カナダ
2位 ノルウェー
3位 韓国
4位 日本

※MA SPORTSは、2012JAPAN ICE SLEDGE HOCKEY CHAMPIONSHIPSのオフィシャルメディアです。

(取材・文/荒木美晴、撮影/吉村もと)