3月9日から10日間にわたって行われた平昌パラリンピックで、前回ソチ大会を超える10個のメダル(金3、銀4、銅3)を獲得した日本選手団の解団式が19日、東京都内で行われた。
解団式には、エントリーした5種目すべてでメダルを獲得したアルペンスキーの村岡桃佳(早稲田大)や、新競技のパラスノーボードで金メダルを獲得した成田緑夢(近畿医療専門学校)、6大会連続出場で2大会ぶりに金メダルを獲得したノルディックスキーの新田佳浩(日立ソリューションズ)ら38選手が参加。大日方邦子団長は「パラスポーツの管轄が厚労省から文科省に移管された初めての冬季大会。試行錯誤の大会だったが、3つの競技でメダルを獲得し、ベテランの選手も若いアスリートもそれぞれに活躍してくれたことを誇りに思う。応援してくれる人たちの姿が選手の支えになった」と話した。
団旗は主将を務めた須藤悟(日本パラアイスホッケー協会)と旗手を務めた村岡から大日方団長を経て、日本パラリンピック委員会(JPC)の鳥原光憲会長へと返還された。
また、表彰台に乗った選手に贈る報奨金はこれまで金150万円、銀100万円、銅70万円だったが、今大会から金300万円、銀200万円、銅100万円に増額された。JPCの高橋秀文副委員長は「2020年東京大会での増額を決めていたが、平昌大会での日本選手の活躍により、前倒しで実施することに決めた」と説明した。日本オリンピック委員会(JOC)がオリンピックの金メダリストに支給する報奨金は500万円。銀と銅は、オリンピックとパラリンピックで同額になった。
(取材・文:荒木美晴)